研究課題/領域番号 |
19K23136
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0104:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
|
研究機関 | 東洋学園大学 |
研究代表者 |
玉井 隆 東洋学園大学, グローバル・コミュニケーション学部, 講師 (40845129)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 医療人類学 / ナイジェリア / 病院 / 市民社会 / 医学研究 / 臨床試験 / ネットワーク / 知識 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はアフリカの医学研究における臨床試験を検討する。臨床試験とは、人体に対して医薬品の投与等の介入を行い、その安全性や有効性を調べるための仕組みである。先進諸国と異なりアフリカでは、国外の医学研究所や製薬企業が出資し、マラリアや黄熱病、エボラ出血熱やデング熱等の感染症に対する試験を行うことが多い。本研究は、ナイジェリア・ラゴスにあるラゴス大学医学部付属病院を対象に、臨床試験に関わる多様なヒトとモノの配置と関係の動態を分析することで、科学的知識の生産過程を明らかにするものである。
|
研究成果の概要 |
本研究はアフリカの医学研究を検討した。先進諸国と異なりアフリカでは、国外の医学研究所や製薬企業が出資し、感染症に対する医学研究を行うことが多い。本研究は、ナイジェリア・ラゴスの医療機関を対象に、医学研究に関わる多様なヒトとモノの配置と関係の動態を分析することで、科学的知識の生産過程を明らかにするものであった。とりわけ研究期間中にCOVID-19が流行し始めたことに伴い、アフリカにおけるCOVID-19研究の可能性と課題も合わせて検討した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
持続可能な開発目標(SDGs)では、ワクチン及び医薬品の研究開発支援が明記されている。本研究はSDGs時代におけるアフリカ社会の事情を踏まえた医学研究を分析した点において重要な成果である。加えてCOVID-19は他の感染症と異なり先進国も含む全世界で流行が拡大しており、ワクチンを含む医療資源の不均衡な分配が問題になっている。こうした問題とその歴史的背景を検討した点も重要な成果である。
|