研究課題/領域番号 |
19K23145
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0104:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 (2021-2022) ふじのくに地球環境史ミュージアム (2019-2020) |
研究代表者 |
山川 志典 早稲田大学, リサーチイノベーションセンター オープンイノベーション推進部門, 次席研究員(研究院講師) (20847040)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 民具 / 文化遺産 / 有形民俗文化財 / 文化財保護 / 文化遺産の保存と活用 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、民具の活用について、従来の見解や実践を整理分析を通じて把握し、民具の継承を考えるための基礎の構築を目指す。現在、文化財の活用が注目される一方、博物館や収蔵庫の統廃合や大規模災害による民具の被災といった現状もあり、民具を今後どのように遺していくのかは、従来の研究や実践蓄積を踏まえ検討していく必要がある。よって、本研究では、「民具研究における民具の活用についての見解」と「文化財としての民具の活用の見解と活用事例」という視点を設けた。これより、民具研究者の民具の活用に関する見解と、有形の民俗文化財としての民具の活用の見解ならびに活用事例を把握し、整理分析を行い、民具の活用について考察する。
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研究成果の概要 |
本研究では、民具の今後の継承にむけて、民具の活用の可能性を検討する際に基礎となる知見の構築を目指した。そのため、自治体や博物館における実践例や民具研究における見解を対象とし、情報の収集と分析を行った。近年の民具の活用に関する現状からは、一般の人に民具を身近な存在として受け止めてもらうことの重要性がうかがえた。ここから、これまでの民具研究の動向をふまえ、民具の活用の可能性へ結びつく着眼点を検討した。結果、①民具の調査活動が持つ地域社会にとっての意義、②現代・同時代の暮らしと物の研究動向との接点という2点を指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、民具の活用をめぐる近年の動向をふまえ、民具の活用の可能性として、2点を指摘した。現在、文化財や博物館の地域資源化が高まっており、民具も活用が期待されている。民具の有する価値について再考した本研究は、今後の民具研究における活用の理論化や、自治体や博物館における民具の活用実践の一助となる意義を有している。
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