研究課題/領域番号 |
19K23160
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0105:法学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 (2022) 立教大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
平井 光貴 早稲田大学, 法学学術院, 講師(任期付) (20850233)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 法哲学 / 法概念論 / メタ法理論 / 概念工学 / 法の支配 / 裁定理論 / 規範的法実証主義 / ロナルド・ドゥウォーキン / 正義論 |
研究開始時の研究の概要 |
「法という統治形式による統治」の内容や、それが特有に果たしうる機能の解明と、それの望ましいあり方についての(規範的論証を伴った)検討を行う。前者は記述的プロジェクトであり、後者は規範的プロジェクトに属するものであるが、この二つのプロジェクトは、前者の記述的枠組みなしには後者は成立不可能である、という関係を有するため、二つを架橋するメタ法理論領域に関する検討も並行して行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、(1)「法という統治形式による統治」の内容、(2)それが特に果たし得る機能の解明、(3)それの望ましいあり方の検討を、各種論文、学会発表及び(未公開の)博士審査論文において行った。(1)につき、「法とは何か」という問いへの応答への準備として、「法とは何か」とはそもそも何か、というメタ理論的問いへの応答を行い、続いて、上記(1)(2)「法という統治形式とはどのようなものか、それが(他の統治形式との関係で)特有に果たし得る機能は何か」への応答を行った上、最後に、民主的機関としての立法、非民主的機関としての司法府という二つの機関の比較を通じて、(3)の「望ましいあり方の検討」を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、現在やや退潮傾向にある「法という統治形式」や「法の支配」が持つ規範的意義を、「法」「法の支配」概念の検討と、当該検討を前提とした民主的立法府と非民主的司法府の機能的差異の検討を通じて明らかにした点にある。特に、前者に関しては、概念工学の手法を用いたメタ法理論的検討を伴うもので、法哲学的研究としては本邦において先駆的な試みである。また、本研究の社会的意義は、実定法学や立法学、議会学等、より実務志向的な諸分野への規範的示唆を与え、間接的に望ましい制度設計への提言を行っている点にある。
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