研究課題/領域番号 |
19K23172
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0106:政治学およびその関連分野
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研究機関 | 立命館大学 (2021-2023) 京都大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
足立 真理 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 特別研究員(PD) (10848675)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | イスラーム / 喜捨 / 制度化 / インドネシア / マレーシア / 東南アジア / チャリティー / 地域研究 / 現代イスラーム経済論 / ザカート制度化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、近年注目される東南アジアにおけるイスラームの義務の喜捨(ザカートと呼ばれる)の合理化/制度化に関して、その制度化のアプローチが対照的なインドネシアとマレーシアを取り上げ、地域研究の視座から明らかにするものである。両者の比較を通じて、現代的要請に対応したザカート制度化の具体的実態とその特徴および、差異化した過程をめぐる。
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研究成果の概要 |
本研究は、近年注目される東南アジアにおけるイスラームの義務の喜捨(ザカートと呼ばれる)の合理化/制度化に関して、その制度化のアプローチが対照的なインドネシアとマレーシアを取り上げ、地域研究の視座から明らかにするものである。両者の比較を通じて、現代的要請に対応したザカート制度化の具体的実態とその特徴および、差異化した過程をめぐる。その成果としては、インドネシアでは開発言説による強制化、制度化に対抗するローカルな抵抗が見られたものの、マレーシアでは上からの制度化が顕著で、まさに両国のイスラーム化の違いが顕著に明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の社会的意義としては、利他的な喜捨が社会においてどう解釈され、時代によって概念が変遷されているかをインドネシアとマレーシアの実践から明らかにしたことである。本研究成果として、日本語、英語のみならずインドネシア語でも書籍として研究成果を出したことは、学術成果の当該地域への還元という意味でも大きい。また学術的意義としては、インドネシアにおけるザカートの歴史的位相にイスラーム経済の観点を入れて論じたところが大きい。
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