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EUにおける自由移動と福祉国家―欧州諸国の事例から

研究課題

研究課題/領域番号 19K23176
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0106:政治学およびその関連分野
研究機関國學院大學

研究代表者

佐藤 俊輔  國學院大學, 法学部, 講師 (40610291)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードEUの政治 / 人の自由移動 / 福祉国家 / 政治化 / 法と政治 / EU市民権 / ポピュリズム / EUの移民政策 / EU / 人の国際移動 / EU市民 / 移民
研究開始時の研究の概要

欧州において労働者の自由移動が定められてからほぼ60年が経過するが、各国の福祉国家と欧州での自由移動の両立は、以来実現が目指されてきた古くて新しい課題である。EU市民の自由移動は価値ある統合の成果として広く認められてきた一方、人々の反EU感情もまたこの自由移動を通じた福祉へのアクセスに対し最も強く表現されてきた。ここには国際的に開かれた自由市場と、国境によって閉ざされた各国の連帯との緊張関係が端的に表れている。本研究は、近年のEUにおいて人の自由移動の政治問題化が顕著になるなか、EUと各国がどのようにこの緊張関係を調整し、両立可能なものとしようとしているのかを明らかにすることを目指す。

研究成果の概要

本研究課題はEUにおける越境的な人の自由移動と各国福祉国家の緊張関係を主題として研究を行ったものである。主として①EUにおける法と政治の相互作用、②人の自由移動の政治化・非政治化のダイナミクス、③自由移動と福祉国家の調整過程という3点につき、ドイツ・イギリスを主事例とし、コロナ禍の影響による当初予定した現地インタビューの困難のため、主として二次文献を渉猟することによる調査・研究を行った。
その研究成果は、日本EU学会における学会報告、及び日本EU学会年報へ論文として投稿を行っている。論稿は査読を経て論文「EUにおける人の自由移動と福祉国家」が出版される予定である(近刊、2022年5月現在)。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、EUにおける法と政治の相互作用、人の自由移動の「後退」に関する研究、ヨーロッパ規模の人の移動と各国福祉国家の調整の過程というそれぞれの側面について、事例研究として、またそれによる理論的な含意により一定の有益な意義を含むものと考える。
また、本研究の基礎的な作業として、移民と福祉国家の間の関係につき調査を行う中で、2000年代ヨーロッパにおいて生じた福祉移民の政治化が実態とは乖離した形で生じたことが明らかとなったことは、両者の関係を考えるうえで「政治化」のメカニズムが重要な意味を持つことを示唆している。この点について、今後さらに研究を続け、解明を行っていく予定である。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] EUにおける人の自由移動と福祉国家2022

    • 著者名/発表者名
      佐藤俊輔
    • 雑誌名

      日本EU学会年報

      巻: 第42号

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] EUにおける人の自由移動と福祉国家2021

    • 著者名/発表者名
      佐藤俊輔
    • 学会等名
      日本EU学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書 2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 欧州におけるEU市民の移動とその政治化2019

    • 著者名/発表者名
      佐藤俊輔
    • 学会等名
      日本比較政治学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2023-01-30  

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