研究課題/領域番号 |
19K23181
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0106:政治学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 分極化 / 二極化 / SNS / ネットワーク分析 / ソーシャルメディア / 比較政治 / polarisation / contemporary politics / comparative politics / social media / network analysis / political polarisation / affective polarisation / polarization / social polarization / cross-national / social networks / affective polarization / social polarisation / 政治的分極化 / Polarisation / SNSデータ / Social Media |
研究開始時の研究の概要 |
Political polarisation is one of the factors behind the rise of populist political movements in many developed countries. This research uses data from social networks to carry out a cross-national comparison of polarisation, using an innovative approach that looks beyond individuals’ political interactions and encompasses their participation in non-political networks (social, cultural, sporting etc.). This will show whether polarisation is confined to political views or whether it extends into non-political aspects of citizens’ lives, which would suggest a more deeply divided society.
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研究成果の概要 |
本研究では、ソーシャルメディア上のネットワークデータを用いて、社会的分極化を測定・分析する新しい手法を提案・検証しています。本研究では、アイルランド、ベルギー、イタリア、日本の4カ国に焦点を当て、政治的関心を持つ市民の非政治的ソーシャルネットワークを調査し、その中で非政治的分極化の度合いを算出する。各国における二極化の軸を明らかにし、その二極化に最も寄与しているのはどのようなアカウント(メディア、エンターテインメントなど)であるかを報告する。最後に、各国を比較した結果、アイルランドと日本の分極化は、社会的断絶が指摘されるベルギーとイタリアの分極化に比べ、非常に低いことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は民主主義先進国における市民集団間の二極化の度合いを測定するための実証的な方法を提供するものである。ソーシャルメディアデータを利用することには欠点があるが(全人口の代表さ等)、既存のネットワークを観察すると、世論調査等より公平なデータを得ることができる。また、どのような社会活動が強く偏っているのかを知ることができる。
この研究方法を用いることで、国による分極化の違いを観察することができます。これは、ある国の分極化の度合いがどの程度深刻であるかを文脈的に理解する上で非常に重要である。国内の検討では、一見大きく見える二極化も、他の国の分極化と比較すると実際には非常に低いことが明らかになります。
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