研究課題/領域番号 |
19K23184
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0106:政治学およびその関連分野
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
山田 真弓 立命館大学, 国際関係学部, 助教 (10748411)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | United Nations (UN) / Peacebuilding process / South Sudan / Sustaining Peace / Sustainable Development / Humanitarian Assistance / Statebuilding / Uganda / South Sudanese / United Nations / Acholi / 国家建設 / 国内外避難民 / 適応型の平和構築 / 気候変動 / コロナ禍 / 南スーダン / 国連 / 平和構築 / エチオピア / COVID-19 / ウガンダ / 武力紛争 / Peacebuilding 平和構築 / United Nations 国連 / South Sudan 南スーダン / 持続可能な開発 / 人道支援 / 国連の役割 / UN Peacebulding |
研究開始時の研究の概要 |
南スーダン共和国は、2011年7月にスーダンから独立、193番目の国連加盟国となった。しかし、そのわずか2年後の2013年12月15日、首都ジュバにて武力紛争が勃発し、南スーダン人が南スーダン人を殺戮する内戦が始まった。これは、南スーダン政府と国連が協働してきた平和構築と開発計画の両方の失敗を意味した。事実、南スーダンの平和構築プロセスは、国連の介入も虚しく、今日まで難航、複雑化を続けている。現在の南スーダンは、国外避難民約230万人、国内避難民約190万人、食料不足に苦しむ人々600万人以上を抱え、国も崩壊寸前の状態にある。本研究はこの南スーダンの平和構築における国連の役割を問い直す。
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研究成果の概要 |
南スーダンの平和構築プロセスにおける国連の主な役割は、南スーダン政府との関係構築、国家建設支援、文民保護、人道支援、武力紛争の終結、第三アクターとの協働、和平合意への支援等が挙げられる。最初の和平合意に失敗し、武力紛争の終結にも失敗したが、多様なアクターが再和平合意プロセスに関与し、二度目の国民統一暫定政府が2020年2月22日に発足した。カトリック・コミュニティ等、多様な第三アクターが果たした役割が有効であった。国連のこれからの役割は、適応型のアプローチを援用し、南スーダン人自らの手で、紛争の影響を受けた人々やコミュニティを包摂し、平和が持続するシステムを見出すことを支援することであろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的には、2013年に南スーダンの武力紛争下で国連に勤務した筆者の経験を踏まえ、同国における平和構築のプロセスを記録・分析を試みた研究成果である。国内外避難民の状況については、エチオピアとウガンダの現地視察や南スーダン国内避難民との対話を踏まえ考察した。社会的意義については、スーダンから分離・独立した南スーダンがわずか2年で内戦状態に陥ったため、同国に足を踏み入れたことのある人は限られる。それ故、南スーダンは国も人々も遠い存在であるが、避難民の状況や国家建設・平和構築プロセスを理解し、これからの南スーダン共和国が国際社会の一員としてどう歩んでいくのか知る手がかりとなる研究結果となっている。
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