研究課題/領域番号 |
19K23235
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 慶應義塾大学 (2021) 早稲田大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
清水 たくみ 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 准教授 (30843982)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | オンライン・コミュニティ / 新しい組織化 / デジタル技術 / プラットフォーム / 知識共有 / コラボレーション / 問題解決 / ネットワーク / データ / オンライン協働 / ヘルスケア / 新しい組織化原理 / 実践 / 新しい組織化形態 / 知識 / 組織 / 協働 |
研究開始時の研究の概要 |
デジタル技術の進展により、時間・地理・組織的制約を乗り越えた新しい協働形態が台頭している。本研究はオンライン・コミュニティに着目し、人々のオンライン上の協働がいかに組織化され、各メンバーの実務にどういった影響を与えるかを明らかにする。これまでの研究はオンライン上の匿名的協働の分析に終始しており、オフライン活動へのインパクトや既存組織理論との接合が十分に検討されてこなかった。本研究はカナダ全土を束ねる医療協会と連携し、オンライン・コミュニティとオフライン実務の関係性に光をあてる。デジタル社会の新しい組織化形態を探求し、現代の協働を理解・設計する鍵となる知識の創出を目指す。
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研究成果の概要 |
デジタル技術の進展により、時間・地理・組織的制約を乗り越えた新しい協働や組織化の形態が台頭している。本研究はその一形態であるオンライン・コミュニティに着目し、メンバーのオンライン上の協働がいかに組織化され、各メンバーの実務にどのように活用されているかを探求した。カナダ医療協会のコミュニティを対象とした本研究では、メンバー間インタラクションを促進する要因として直接互酬性・一般互酬性が主な役割を担うことを示した。また、コミュニティメンバーは直接的な問題解決から受動的・間接的な観察学習まで、6つにおよぶ多様な形態でオンライン・コミュニティを活用していたことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は3年にまたがるコミュニティ活動記録および各メンバー情報へのアクセスを活かして、オフライン情報をも考慮にいれたオンライン協働の持続原理について探求した。また、メンバーへのインタビュー調査という希少なデータを活用することで、これまで見過ごされてきた「各メンバーがオンライン・コミュニティをいかにして活用し、オフライン業務の問題解決を遂行しているか」について帰納的な理論構築も実施した。オンラインとオフラインの架橋を行うことで、これまでオンライン文脈に限定されていた当該研究分野を既存組織理論と接合し、デジタル時代の新しい組織化形態の理解を深める知見創出に貢献した。
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