• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

非再生産型エリートの階層移動-現代フランスにおけるエリート形成要因とその変動-

研究課題

研究課題/領域番号 19K23265
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0108:社会学およびその関連分野
研究機関一橋大学

研究代表者

山崎 晶子  一橋大学, 大学院社会学研究科, 特任講師(ジュニアフェロー) (20843866)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード再生産 / エリート / ライフストーリー / フランス / 高等教育 / 階層
研究開始時の研究の概要

フランスにおいて、エリートの再生産が階層の固定化を促進していると言われている。しかし、研究代表者は中等教育未修了程度の学歴もしくは移民の親を持ちながら出身階層を乗り越えてエリートとなった人物(非再生産型エリート)と少なからず出会ってきた。親から継承する「資本」を持たない彼らはいかに階層を上昇することができたのだろうか。
この問いの解明のために、本研究は、主に非再生産型エリートを対象とするライフストーリー・インタビューを実施する。この調査によって、従来型と言える再生産システムによるエリート形成との違いを示しながら、21世紀のフランスにおけるエリート形成過程の多様性と階層の乗り越え方を見いだす。

研究成果の概要

本研究では、フランスの非再生産型エリート、すなわち恵まれない階層からエリート形成に至った人物のライフストーリーから、彼らがいかに階層を上昇移動したのか、その要因を探る目的で実施した。フランス各地における20代から50代の非再生産型エリート12名へのインタビュー調査とその分析、またエリート養成校であるグランゼコール準備学級における参与観察や教師へのインタビューも合わせて実施した。
明らかになったのは次の点である。彼らは人生の節目において様々なキーパーソンに出会っており、それが階層上昇を助けているのではないかという点、また、準備学級も階級上昇を助ける役割を担っているという点である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究において代表者は、再生産メカニズムに依らないエリート形成の要因を個別具体的に探り、明らかにしたことにより、出自の乗り越え方、すなわち階級の流動性の可能性を見出すことができた。本研究は現代のフランス社会における階層の流動性を対象に行ったものであり、フランス社会やそのシステムを反映した成果に限定される。しかし、グローバリゼーションが進む世界各国において、移民が定住し、その国で生きていく中で、出自を超えて階級を上昇移動するための方法のいくつかを示すことができたことが本研究の意義である。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi