研究課題/領域番号 |
19K23272
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0108:社会学およびその関連分野
|
研究機関 | 長野大学 |
研究代表者 |
松永 伸太朗 長野大学, 企業情報学部, 助教 (80847509)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | フリーランス労働 / 職場コミュニティ / ワークプレイス研究 / 労働調査 / エスノメソドロジー / マネジメント / キャリア / 共有ワークスペースの構成 / フリーランス / コミュニティ / ワークプレイス / アニメ産業 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、アニメ産業を事例とした労働調査から、企業に雇われずに働く独立自営業者がどのような互助的な共同性を形成しているのかについて明らかにする。とくに、アニメ産業では多くの制作者が就業形態にかかわらず企業(スタジオ)に集って働いていることに着目し、個々の職場においてどのような制作者同士の関係性が築かれているのかを、個々の企業が有する地域性や制作者に対して行うマネジメントをふまえつつ考察する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、企業に雇われずに働く独立自営業者が、その職業生活の安定性をいるにして維持しているのかを明らかにするために、伝統的に独立自営業者が多く働くアニメ産業における労働調査に基づいて明らかにすることを試みた。東京都内の制作会社におけるフィールドワーク、アニメ産業の歴史的変遷に関する資料調査から、独立自営業者が抱える不安定性を支えるうえで共同性が重要な役割を果たしており、とくに仕事の獲得や収入の維持に資する個人的・組織的なマネジメントが職業生活の安定性を支えていることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
働き方の多様化にともなってフリーランス労働に対する社会的関心は高まっているが、その職業生活の安定性については経験的な議論が蓄積してこなかった。本研究はフリーランサー同士の共同性を支えるマネジメントの重要性を指摘した。この指摘により、フリーランサーを組織に依存しない労働者としてのみ捉えるのではなく、組織との多様な関係性が存在することを前提にフリーランス労働の可能性を議論していくことが重要であることが示唆された。
|