研究課題/領域番号 |
19K23281
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0108:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 日本福祉大学 (2022) 尚絅大学短期大学部 (2019-2021) |
研究代表者 |
佐草 智久 日本福祉大学, 社会福祉学部, 助教 (10848542)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | メイド / 復帰前沖縄 / 高齢者 / 米軍統治期沖縄 / 家事労動 / 介護労働 / 女性労働 / 家政婦 / 身の回りの世話 / 米軍統治下沖縄 / 家事労働 / 軍労働 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、これまで十分に顧みられてこなかった「女性労働者」かつ「家事介護労働者」であるメイドの視点から、米軍統治下沖縄の軍労働、ひいては当時の沖縄社会について検討することである。メイドは、米軍統治下の沖縄において、最もありふれた女性労働職の一つだった。だが、これまで先行研究はほぼ皆無であり、またメイド自身が自ら記録を残す事は殆どなかった。このような背景から、メイドに関する文献資料調査とインタビュー調査を実施し、実際に従事していた女性本人の声を収集する。そして沖縄女性史における基礎資料の生成を試みるとともに、この職業の実態のみならず、この職業の当時の沖縄社会における位置づけについて明らかにする。
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研究実績の概要 |
本年度は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、当初の目的であった来沖の上でのインタビュー調査は、インタビュー対象者が万が一感染した場合にリスクの高い高齢者であること、他県から来訪するということ、それ自体が調査対象者に対して強い抵抗感を与えること、そもそも沖縄県が他県に比べて感染者率が高かったことなどもあり、研究代表者が来沖すること自体に困難を伴うこと等から、本来の研究計画を遂行することが出来なかった。そのため、これまでの調査で集めた資料等の整理・分析に充てるとともに、今後の研究計画の立案を行った。 学会発表や論文執筆といった目立った形での研究実績はないものの、これらの活動の成果を次年度以降の発表できるよう、準備を進めているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度も新型コロナウイルス感染拡大に伴い、インタビュー対象者が万が一感染した場合にリスクの高い高齢者であること、他県から来訪するということ、それ自体が調査対象者に対して強い抵抗感を与えることから、当初の目的であった来沖の上でのインタビュー調査は実施できていないばかりか、目途も立っていない。またそもそも沖縄県が他県に比べて感染者率が高かったことなどもあり、研究代表者が来沖すること自体に困難を伴うこと等から、本来の研究計画を遂行することが出来ていない。 加えて、研究代表者の体調不良という不測の事態に際し、本年度は後期以降、研究活動それ自体を中断せざるを得なくなってしまった。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は最終年度となることや予算残額等を踏まえ、当初の計画を大きく変更する予定である。具体的には、まず、新型コロナウイルス感染拡大前に予備的調査として実施した本土の家政婦紹介所ヘのインタビュー調査の結果を論文という形で発表する。 そのほか、本来の研究課題の中心である復帰前沖縄のメイドについては、文献研究に切り替える。これまで収集・整理・分析したしたメイド関連資料にくわえて、(必要であれば)来沖のうえ沖縄県立図書館や沖縄県公文書館などで補完の文献調査を実施し、成果発表にむけた準備をすすめていきたい。
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