研究課題/領域番号 |
19K23286
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
清水 克博 愛知教育大学, 教育学部, 特別教授 (90847344)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | キャリア教育 / キャリア・ポートフォリオ / キャリア形成型コンピテンシー / 構成要素 / 初等中等教育 / 授業分析 / 指導要素 / 学びの評価 / 学びの時間的展望 / ポートフォリオ / 立体的な学びのつなぎ / 相互評価としての学びの評価 / モニタリング機能 / キャリアポートフォリオ / キャリア形成型コ ンピテンシー / 学びの継続性 / 学びの発展性 / 学びのための評価 / 特別活動 / 時間的展望 / 他者評価 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、キャリア教育のうち、特に教科等の学びを特別活動を中心とした時間で「まとめ」「つなぐ」授業について取り上げます。そして、取り上げた授業での児童生徒の発言をすべて記録した逐語記録を用いて授業分析を行うことで、「学びのプロセスを振り返る力」「学びを通した自らの成長・変容を 自己評価する力」「主体的な学びに向かう力」という3つの資質・能力(この3つの資質・能力を総称して「キャリア形成型コンピテンシー」といいます)の育成を図るために、教師はどのような指導をすることが必要であるか、指導すべき要素を科学的根拠に基づいて明らかにすることを目的としています。
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研究成果の概要 |
教科等での学びを基にキャリア形成型コンピテンシーの育成を図るには、キャリア・パスポート例示資料(文科省)で示された学期や学年、学校種を超えた「学びの継続性」「学びの内省」に加え、内省を深めるための「学びの評価」、過去・現在・未来をつなぐ「学びの時間的展望」が指導要素として必要であることが明らかとなった。 また「学びの時間的展望」では、時間の枠組みを越えた「縦断的な学びのつなぎ」と同一時期の教科の枠組みを超えた「横断的な学びのつなぎ」を図る視点が必要なこと、「学びの評価」では、自己評価に加えて学習者をよく知る仲間からの相互評価の仕組み指導要素として必要なことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
キャリア形成型コンピテンシー育成を図るための指導要素として、校種を超えた「学びの継続性」、過去、現在、未来の視点で考える「学びの時間的展望」、学びをまとめ、次の学びにつなぐ「学びの発展性」と、「学びの発展性」を実現するために必要な学習者のための「学びの評価」が必要であることが明らかとなった。特に「学びの評価」については、学習者のための評価として、自己評価だけでなく、学習者をよく知る仲間からの相互評価が必要であること、また、「学びの時間的展望」においては、学年、校種を越えた縦断的な視点とともに、同一時制における教科の枠組みを越えた横断的視点を含めた立体的な視点が必要であることが明らかとなった。
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