研究課題/領域番号 |
19K23288
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
内海 友加利 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 助教 (00845232)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 特別支援教育 / 自立活動 / 若手教師 / 現職研修 / 自主研修 / 特別支援学校 / 専門性 / 肢体不自由特別支援学校 / 知的障害特別支援学校 |
研究開始時の研究の概要 |
小・中学校等における特別支援教育の対象が増大する中、その教育の質をいかに確保するかという今日的課題への対応として、連続性のある多様な学びの場に位置づけられた特別支援学校の自立活動に係る専門性に着目したものである。特別支援学校は特別支援教育のセンター的機能を付与されたものの、職務多忙化や教師の年齢構成の均衡の崩れを背景とする現職研修の平準化により、自立活動に係る若手教師の専門性の育成が十分に機能していない。本研究は、自立活動の専門性育成の場として自主研修に着目し、特別支援学校若手教師の関連資源の活用状況や成果と課題を明らかにする。若手教師の自立活動の専門性育成に係る基礎的知見を得るものである。
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研究成果の概要 |
本研究では、特別支援学校若手教師の自立活動に係る自主研修の資源を明らかにし、教師の成長過程における活用状況や成果と課題を検討することを目的とした。資源として、教育センターの研修や自立活動研究会等が抽出されたが、地域偏在による資源の確保に課題が示された。また、若手教師の成長過程の初期プロセスに注目し、成長に向けた行動に至るまでの契機とその資源の検討を行った。対象教師の語りから、初任者研修等の校内研修や日常的な同僚教師との関わりに加えて、自立活動研究会や動作法の訓練会など、教師が抱える困難さを解決するために自主研修の機会が一定の役割を果たしていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、これまで実施されてきた校内外の公的な研修では解消し得なかった自立活動の課題に対して、新たに自主研修の機能に着目し、研修資源の整理と教師の成長過程における位置づけを検討した点にある。インクルーシブ教育の充実に向けて、自立活動の指導の充実は、特別な教育的ニーズのある児童生徒の教育の質を確保することに貢献するものであり、本研究は現職研修の体制構築に関する基礎的な資料となるものである。
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