研究課題/領域番号 |
19K23292
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
新谷 和幸 長崎大学, 教育学部, 准教授 (70846104)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | グローバル人材育成 / 概念 / 探究学習 / 概念カテゴリー化学習 / 小学校社会科 / 社会科教育学 / 安全・安心 / 責任 / 社会科教育 / 原爆 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,子どもたちが未来社会を切り拓く上で必要な「概念」を明らかにすることを究極の目的とし,その概念を有効に習得・活用できる新たな授業モデルの開発を目標とする。 多文化共生社会を見据え,グローバル人材育成の観点から今日の社会問題につながる「日本と海外で意味内容の異なる概念」を選定し,概念の社会における重要性を実感できる学習方法を活用しながら,未来社会の形成者として必要な社会認識,並びに資質・能力を育む授業モデルを開発し,実践を通してその有効性について明らかにしていく。
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研究成果の概要 |
グローバル化の進展に伴い,日本と海外で捉え方の異なる要素をもつ概念について,概念の多義性を捉えながら言語学習ではなく社会科授業を通して学ぶ必要性について検討した。 概念が国や文化圏によってその捉え方や意味内容に違いが生じる理由を,概念が言語化され意味内容を有する過程や文化が伝播する観点から迫り,教育的な意図を基に社会的事象を踏まえ概念の捉え方や意味内容の違いを認識する学びの必要性を示した。 また,社会における概念の重要性,日本と海外での捉え方の違いを認識する上で,社会科教育学の授業理論の1つである「概念カテゴリー化学習」を活用し,「安全」「責任」「寛容」に着目した授業モデルを提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により,大きく2つの学術的・社会的意義を示すことができた。第1に,国際バカロレア教育などグローバル人材育成の観点から探究的思考を伴う概念学習の必要性が提唱される中,現在の社会科という枠組みの中で教科固有の特性を生かしながら,習得をめざす概念や授業方法を明らかにした点である。ここでは,社会変化や社会問題につながる「日本と海外で意味内容の捉え方が異なる概念」に着目し,概念の必要性を実感できる学習方法を検討し,3つの授業モデルを構築することができた。第2に,授業モデルの構築の際に着目した社会科授業方法理論の1つである「概念カテゴリー化学習」の新たな活用方法を提案できた点である。
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