研究課題/領域番号 |
19K23294
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 川村学園女子大学 |
研究代表者 |
佐瀬 茜 (叶内茜) 川村学園女子大学, 生活創造学部, 講師 (80849092)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ふれ合い体験 / 家庭科 / 保育学習 / 幼児 / 乳児 / 中学生 / 環境設定 / 乳幼児 |
研究開始時の研究の概要 |
中学校技術・家庭(家庭分野)の保育領域では、中学生が幼児と直接交流をする体験型の学習(=ふれ合い体験)が必修として位置づけられている。ふれ合い体験は、中学生の対子どもイメージや自尊感情の向上といった教育的効果があることが知られており、今後も活発な実践が行われることが予想される。一方で、地域の実態により、学習指導要領で示されている幼児とのふれ合い体験ではなく、0歳の乳児を中心とした乳児親子とのふれ合い体験を実施している学校も数多く存在する。乳児と幼児では発達的な特徴が異なるが、両者のふれ合い体験から得られる保育学習の効果の違いについては明らかになっていない。本研究ではこの点を明らかにしていく。
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研究成果の概要 |
中学校技術・家庭(家庭分野)保育学習における乳幼児と中学生の交流「ふれ合い体験」について、交流相手の違いによる中学生の学習効果を明らかにすることを目的とした。 「3歳以上児(3~5歳児)」と「3歳未満児(0~2歳児)親子」の両者のふれ合い体験実施場面の観察および両者を授業で扱った経験のある中学校家庭科教諭を対象とした調査を実施し、それぞれの特徴を整理することができた。さらに、子育て支援施設への調査結果をふまえ、学校に0~1歳児を中心とした乳幼児親子を招く場合の環境設定のしかたや留意事項をまとめた家庭科教員向けのリーフレットを作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中学校技術・家庭(家庭分野)の学習指導要領では、「幼児」とのふれ合いについての記載があるが、さまざまな理由により「0歳児を含む乳幼児親子」とのふれ合い体験が行われている現状がある。本研究では、現場の教員への調査をもとに、ふれ合い体験の実態を明らかにした点に学術的意義がある。 本研究の成果物として、ふれ合い体験時の環境設定のしかたや留意事項をまとめたリーフレットを作成し、現場教員へ配布・PDF版を日本家庭科教育学会ホームページにおいて公開した。また、本研究の成果をふまえ内容を一部改訂した既刊の『家庭科保育学習 中学生と乳幼児のふれ合い体験事例集』は、自治体の現職教員研修資料として使用された。
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