研究課題/領域番号 |
19K23304
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 愛知淑徳大学 (2021) 関西学院大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
江嵜 那留穂 愛知淑徳大学, 交流文化学部, 講師 (10844459)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 教育格差 / 教育の質 / 教授学習過程 / 南アジア / ネパール |
研究開始時の研究の概要 |
教育分野における重点が「量」から「質」へと転換された今、多くの開発途上国では「質の高い教育」を求める動きが発生しており、私立校の在籍者数が急増している。この背景には、公立校と私立校の教育格差問題が存在し、公立校における教育の質的向上が喫緊の課題となっている。本研究はネパールを対象に、教育の質を左右する学校内プロセスに着目し、私立校等の高いパフォーマンスを支える要因を解明する。そして、高いパフォーマンスを実現できない学校にそれらの要因をどのように応用できるかについて包括的に検討する。
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研究成果の概要 |
本研究はネパールを対象に、教育の質を左右する学校内プロセスに着目し、私立校等の高いパフォーマンスを支える要因を解明することを目的とする。「量」と「質」の側面および教育の質を下支えする教員の背景や資格について分析した結果、全国統一試験の合格率が高い学校は、低い学校と比較して学習者の学習量が圧倒的に多く、教員による学習状況の把握も徹底的になされていた。他方、質については、私語などの学習外活動のみ差異が見られ、それを下支えする教員資格の有無や最終学歴は学校内プロセスに大きな影響を及ぼしていないことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ネパールを含む多くの開発途上国において「質の高い教育」を求める動きが発生する中、公立校における教育の質的改善が喫緊の課題となっている。しかしながら、開発途上国では様々なリスクと不便を伴うことから、教育の質を左右し、学習者の学力に直接的な影響を及ぼす要因である学校内プロセスに関する研究は乏しい。そのような中、本研究は教室の中まで踏み込み、そこでの学習活動に関する情報や学習者のノート等を一つ一つのエビデンスとして丹念に収集・分析し、ブラックボックス化している開発途上国の学校内プロセスに光を当てることができた。
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