研究課題/領域番号 |
19K23312
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
長倉 守 岐阜大学, 教育学研究科, 准教授 (20734205)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 地理的な見方・考え方の駆動 / 実践的・実証的カリキュラム開発 / 見方・考え方の構造的理解 / 本質的な問いのレベルへの変換 / 汎用性のある問いの構造的な連鎖 / 考察の着眼点の可視化 / 本質的な問いへの変換 / 学習活動への翻案 / カリキュラムへの構造的実装 / 汎用的な応用 / 学習目標・内容の検討 / 学習活動との接合 / 社会科教育 / 地理的分野 / 地理的な見方・考え方 / カリキュラム開発 / 世界地誌学習 |
研究開始時の研究の概要 |
世界地誌学習は、中学校社会科地理的分野において、生徒の世界認識を育成する主要な学習である。本研究は、地理的な見方・考え方を働かせた世界地誌学習の具体的なカリキュラムについて、地理学、地理教育学、カリキュラム論の統合的な枠組みから、現場教師の認識を踏まえて、モデル単元及び教材を開発し、検証することを目的とする。研究成果については、学会や教員研修会等において提起し、学術的・実践的に貢献する。
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研究成果の概要 |
本研究は、実践文脈で転用可能な地理的な見方・考え方を働かせた世界地誌学習の具体的なカリキュラムについて、地理学、地理教育学、カリキュラム論の統合的な枠組みから、先行研究や実践事例を踏まえて単元カリキュラムを開発し、実践及び検証した。開発枠組みの特性である見方・考え方の構造的理解と本質的な問いのレベルへの変換、各学習活動と汎用性を有する見方・考え方に関する本質的な問いとの接合について有効性を提示した。学習活動を越えた汎用性のある問いの構造的な連鎖が生徒の見方・考え方の理解や駆動に作用し、学習活動に埋め込まれた考察の着眼点が可視化され、学習活動の取組や思考への寄与が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで地理的な見方・考え方を構成する概念については学術的に検討されていたが、実践文脈に援用可能な駆動や実装については検討されていなかった。また、学習指導要領の改訂により見方・考え方の駆動によるカリキュラム開発は喫緊の臨床的課題であった。本研究はこのような学術的・実践的課題に挑戦し、先行研究や実践事例を踏まえ新たな開発枠組みを提示するとともに単元モデルを開発し、その有効性を実証的に明らかにした。本研究で得られた知見は、学校現場に対するコンサルテーションや教師による開発及び省察の視点として援用が可能である。
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