研究課題/領域番号 |
19K23314
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 京都芸術大学 (2020) 京都大学 (2019) |
研究代表者 |
次橋 秀樹 京都芸術大学, 芸術学部, 講師 (30852123)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 国際バカロレア / カリキュラム / 社会科教育 / 教育評価 / IB教科書分析 / IB試験問題分析 / 実践校訪問 / 資料収集 / 教育方法 / 社会科 |
研究開始時の研究の概要 |
国際バカロレア(IB)の中等教育段階・社会科系科目に注目し、指導書・テキスト・試験問題等の分析を通して、求められている「広さ」(学習範囲・用語知識)と、「深さ」(思考力・判断力・表現力等)の内実を明らかにする。そのうえで、日本のIB認定校における実践事例を検討することにより、日本の学校にとってIBの教育内容と教育方法がどのような意義と課題を持つかを検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では、国際バカロレア(IB)の教育方法の導入が、日本の学校教育に対してどのような意義と課題をもつのかを明らかにすることを目的として、IBの前期中等教育(MYP)における科目「個人と社会」および後期中等教育(DP)における科目「歴史」を検討した。 テキストの内容・構成やDP最終試験の問題、国内のIB認定校(一条校)の授業実践についての情報収集と分析を通して、日本の学習指導要領とIBの教育内容の差異や、構造化された知識や問いから成り立つ授業の特徴、導入にあたる学校現場での成果や困難等を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、海外のみならず日本でも注目されるIBは、たんに一つの試験の名称やその成否を指すものではなく、教育方法・教育内容・教育方法などにおいて規定のある教育プログラムである。本研究では、これまで十分に明らかにされてこなかった社会科系教科におけるIBの教育内容・教育方法の内実を検討した。本研究で得られた成果からは、社会科系科目の全体及び単元カリキュラム構想、授業づくり(とくに発問・パフォーマンス課題検討)のうえで多くの示唆を得ることができる。また、大学入学資格を問う制度として見れば、日本の選抜型大学入試を固定的な観念で捉えることを避け、相対化するための視座にもつながるだろう。
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