研究課題/領域番号 |
19K23316
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 兵庫教育大学 (2022) 広島大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
松田 充 兵庫教育大学, その他部局等, 講師 (80845991)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 授業研究 / 授業記録 / アーカイブ / 教授学 / ドイツ / ドイツ教授学 / 授業研究アーカイブ / 教師教育 / 授業記録アーカイブ / 授業研究の方法論 / 質的な授業研究 / エビデンスとしての授業記録 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、授業研究における授業記録のエビデンスとしてのあり方を、日独の授業記録の機能や役割を比較的に検討することによって明らかにすることである。日本の授業研究が授業の改善や教師の専門性の開発という実践的な意義に重点を置いてきた。対してドイツの授業研究は、実証性を重んじる経験科学的アプローチから授業研究を発展させてきた。両者において、授業記録がどのように作成、分析、そして蓄積されているのかを対比的に検討することで、授業研究における授業記録のあり方を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、(1)授業を解釈、再構成するための研究方法論の精査と開発に取り組むというドイツにおける授業研究の現代的な特質、(2)授業研究における質的な研究方法論は一般教授学が提起してきた授業づくりや授業構成に関する規範性を批判的に省察する役割を果たしているという一般教授学と授業研究の現代的な関係、(3)授業研究に関するデジタルアーカイブの設置動向と、主に教師教育におけるそのアーカイブの活用方法を明らかにした。以上の三点を通して、授業記録は教育研究のエビデンスとしてだけではなく、授業記録を用いた教育研究や教育実践の探究がなされており、多様な教育的な可能性があることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日独比較を視点に、授業記録を中心として授業研究のあり方に関する研究に取り組んだ成果を、学会での研究発表、学術論文の執筆、書籍の刊行を行うことができた点に、学術的意義と社会的な意義がある。また本研究によって得られた授業記録の作成方法や教育的可能性が、授業研究に関するデジタルアーカイブを構想するための理論的な基盤となり、授業研究アーカイブの設置に向かう素地を形成した点にも、本研究の学術的、社会的な意義が存在している。
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