研究課題/領域番号 |
19K23317
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
大久保 泰枝 (大沼泰枝) 香川大学, 学生支援センター, 講師 (90782136)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 障害学生支援 / 防災対策 / 高等教育 / 合理的配慮 / ネットワーク / インクルーシブ防災 / 障害のある学生 |
研究開始時の研究の概要 |
大学では、障害のある学生の在籍者数や修学上の支援を受けている学生数が年々増加している。このような状況から、大学の防災対策において、様々な支援ニーズをもった学生が増加していると考えられる。しかしながら、障害のある学生への防災対策は、いまだ手探りの状況にある。そこで本研究では、(1)障害のある学生を対象とした防災対策に関する全国的な実態調査を行い、(2)障害のある学生への防災対策事例の収集を行う。次に、調査結果に基づき、(3)障害のある学生を対象とした全学的な防災対策を構築するための手引きを作成し、手引きに基づいた実践を行い、効果検証を行う。
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研究成果の概要 |
本研究は、障害のある学生を対象とした防災対策の充実を目的に、大学内の防災対策のネットワークの構築に関する次の研究を行った。①障害のある学生を対象とした防災対策に関する全国的な実態調査を行い、障害学生支援部署の学内連携に関する取り組み事例を収集した。②調査結果をもとに障害学生支援部署のスタッフ向けの防災対策の手引を作成した。この手引きでは、障害のある学生の防災対策を大学の多様な構成員に配慮したインクルーシブ防災の枠組みで捉え、多くの大学で取り入れやすいモデルを提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高等教育機関における障害のある学生の在籍者数は年々増加しており、様々な支援ニーズをもった学生への対応が求められている。障害学生支援部署では、日々の修学支援に追われ、災害時対策まで検討する余裕がないのが現状である。本研究では、障害学生支援部署が日常業務に取り入れやすい防災対策についてまとめた手引きを成果物として作成した。その中で、障害のある学生の防災対策を大学の多様な構成員に配慮したインクルーシブ防災の枠組みで捉えることにより汎用性が高いモデルを提案したことが、本研究の学術的意義および社会的意義であると考えられる。
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