研究課題/領域番号 |
19K23326
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
天野 裕子 関西大学, 国際教育センター, 留学生別科特任常勤講師 (80848177)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 語彙学習ストラテジー / ベトナム語母語話者 / 日本語学習 / 漢越語 / 第二言語習得 / ベトナム人母語話者 / 学習ストラテジー / 語彙習得 / 動機づけ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ベトナム人日本語学習者の語彙学習ストラテジーの使用傾向(どのように語彙を学習するのか)と心理的要因(どんな動機で日本語を学習するか、将来についてどのように考えているか等)との関連について、量的調査(アンケート調査)・質的調査(インタビュー調査)の両方を行うことで明らかにし、日本語の語彙学習過程の解明を試みるものである。
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研究成果の概要 |
本研究は、ベトナムの日本語学習者の語彙学習ストラテジーの使用について、質的調査・量的調査を行い、学習歴による差異や、心理的要因との関連を明らかにした。学習歴による差異としては、学習歴が浅い学習者は新しい語彙の意味を知るための決定ストラテジーの使用が少ない傾向にあり、学習歴が長い学習者のように自身の学習状況や辞書などのツールの長所と短所、学習目標を自身で把握できておらず、授業外の自主的な語彙学習ができていなかった。さらに、心理的要因との関連については、語彙学習ストラテジーと自己決定レベルの高い内発的動機づけ、未来への長期的な展望である目標指向性について関連が見られることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は認知心理学の観点からのストラテジー研究であり、ベトナム語を母語とする日本語学習者の日本語の語彙学習ストラテジーの使用傾向を明らかにした上で、習熟度や動機づけ、目標指向性という心理面との関連を明らかにし、学習ストラテジー研究をさらに加速させることに貢献ができたと考える。さらに、ベトナム語母語話者を対象とした日本語の習得研究は量的に少なく、本研究は当該分野の基盤的役割を果たすと考えられ、本研究の成果はベトナム語と同様に、漢字とは別の文字を用いながらも漢語の音と意味の強い影響を受けている韓国語・朝鮮語を母語とする学習者への日本語教育の参考資料となり得る。
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