研究課題/領域番号 |
19K23330
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 湊川短期大学 |
研究代表者 |
大塚 穂波 湊川短期大学, その他部局等, 講師 (80847947)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 人形 / 遊び / 幼児 / 保育者 / 心的状態 / 心的付与 |
研究開始時の研究の概要 |
幼児期において,人形をはじめとする物に対してに心的状態を付与するプロセスを明らかにするため,2つの研究に行う。研究1では,子どもはどのような特徴を持つ事物に心的状態を見出しやすいのかを明らかにするため,成人を対象に子どもの頃の人形遊びや物を生きているかのように扱った経験の有無とそのエピソードについて調査を行う。研究2では,研究1の結果を踏まえ,幼児期の子どもが遊びや生活の中で事物に対して心的状態を付与しているかのような振る舞いを示すかどうかを観察し,事物によって心的状態の付与の仕方に違いがあるのかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は,幼児期の子どもが日常の生活や遊びの中でどのような事物に「心」を見出しているのかについての実態を把握するため,大学生への質問紙調査を実施し,人形・ぬいぐるみが「心」を持っているかのように振る舞うことは幼児期において広くみられること,その場合,家族や親友など自分にとって身近な存在のように感じていることを明らかにした。また,そのような幼児期の遊び経験が保育者として子どもにかかわる際の態度に影響している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人形は,子どもの身近な遊び相手になったり,ときには自分の分身のような存在になるなど,幼児期において重要な存在である。また,子どもは人形遊びを通して自己や他者について理解を深めていくことが知られている。よって,本研究によって人形に対する子どもの認識を明らかにすることは,乳幼児期の認知的・社会発達のプロセスを明らかにする一助となり,子どもの育ちを支える大人の役割を考える上でも重要な知見となる。
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