研究課題/領域番号 |
19K23337
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
萩中 奈穂美 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 准教授 (40851712)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 語彙学習力 / 国語科 / 語彙指導 / 表現学習 / 語彙体系 / 使用語彙 / 類義語 / 中学校 / 語彙力 / 単元開発 / 言語生活 |
研究開始時の研究の概要 |
語彙学習は、自らの言語生活をよりよくしようとする必然性に支えられた自立的な営みである。学校を離れても末永く幅広く語彙学習に励んでほしい。一方、学校教育には限界がある。だからこそ国語科では、学習者の語彙の質や量を高めることに加え、自らの語彙に関心をもち、効果的に語彙力を高めていこうとする主体的な態度能力の育成が求められる。 本研究では、こうした学習者本位の「語彙学習力」に繋がるような、語彙への関心や語彙に対する体系的認識の高め方、語彙学習へのビジョンや方法知のもたせ方等について実践的に追究する。最終的には、選定語彙、また学習活動やその過程を工夫して効果的な単元を開発し提示したいと考えている。
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研究成果の概要 |
「語彙学習力」育成のために、表現学習において体系的な認識を獲得させる語彙単元を開発し、指導のあり方を考察した。重点を置いたのは、語彙の体系を学習者が作り上げること及びそれを具体的な表現対象と照らしながら行うことである。 その結果、語彙の体系を可視化しながら作り上げること、また、文脈を体系化に生かし、その体系を表現に活用させることが、語彙への興味・関心、語彙使用の省察、語彙の価値等、すなわち「語彙学習力」の向上を促すことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
授業で指導対象とする語彙には必然的に量的限界があるため、自ら語彙を学んでいく力を育成することは極めて重要である。これは従前より指摘されていたが、実践レベルでの研究はあまりなく具体的には不分明のままであった。そこで本研究では中学生を対象に、表現学習を中心に据えた語彙単元を開発し、実践における学習者の姿をもとにその手掛かりを得ようとした。その結果、語彙学習力の内実と有効な指導方法についての示唆を得ることができた。
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