研究課題/領域番号 |
19K23343
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 新見公立大学 |
研究代表者 |
立浪 朋子 新見公立大学, 健康科学部, 講師(移行) (30845392)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 感化院 / 少年教護院 / 不良少年 / 石川県 / 富山県 / 障害児教育 / 地域社会 / 学校 / 特別学級 / 養護学級 / 精神薄弱児 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、戦前期日本における感化院・少年教護院が、障害のある子どもの教育を模索した過程を、地域社会や学校との関わりに着目し明らかにすることを目的とする。なかでも、早くから地域社会からの支援を取り入れていたと考えられる石川県、富山県の感化院・少年教護院に焦点をあてる。本研究により、感化院・少年教護院において障害のある子どもの教育を実現するための条件を検証していく。
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研究成果の概要 |
戦前期の感化院・少年教護院が法の定める不良行為だけでなく、障害のある子どもへの教育を模索した過程を、地域社会や学校との関わりに着目し検討した。なかでも、早くから地域社会の支援を受け後援機関を設立した石川県および富山県の感化院・少年教護院に焦点を当てた。 その結果、これらの感化院・少年教護院が国の政策とは異なる独自の処遇を目指すにあたっての、地域社会の支援の活用や学校教育との差異化について明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、感化院が独自に目指した処遇の実現にあたり地域と連携した過程を明らかにした。石川県育成院では学科が困難な子どもにも可能な筆工を教示し、彼らの職業的自立を目指した。その実現にあたり筆の受注や教師を地域から得たほか、後に後援機関を活用し職業教育を実施した。後援機関は、少年教護法の時期にその定めに留まらない保護の実現にも活用された。感化院または少年教護院では不良行為だけでなく「精神薄弱」児への特別な教育を実施したことが先行研究から明らかになっているが、その実現にあたり予算で得られない経費や人材を地域社会から確保するなど、地域との連携を本研究では示している。
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