研究課題/領域番号 |
19K23346
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
|
研究機関 | 神田外語大学 (2020) 明治学院大学 (2019) |
研究代表者 |
叶 尤奇 神田外語大学, 外国語学部, 講師 (40851291)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 職業的アイデンティティ / キャリア発達 / 中国人元留学生 / キャリア満足度 / 転職意思 / ジョブ・パフォーマンス / 在日留学経験者 / グローバル人材 / 元中国人留学生 / 異文化コミュニケーション |
研究開始時の研究の概要 |
近年、日本で就職する外国人留学生数は増加傾向にある。しかし、就職後の外国人留学生の離職率は高く、多くの企業は外国人社員の適応や定着率の向上等の対応に苦慮している。そこで、本研究では、日本で就職している元中国人留学生の職業的アイデンティティ・ステイタスを明らかにし、彼・彼女らの職業的アイデンティティと職務満足度や仕事の継続意思等のキャリア・アウトカムとの関連を検証する。この目的を達成するために、日本で働く元中国人留学生を対象としたアンケート調査を実施する。本研究の成果を通じて、日本で働く元中国人留学生のキャリア形成のプロセスをより深く理解し、日本企業への定着や適応を促進することが期待できる。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は、日本で働く元中国人留学生の職業的アイデンティティ・ステイタスを明らかにし、彼・彼女らの職業的アイデンティティとキャリア・アウトカムとの関連を検討することである。日本で働く元中国人留学生を対象としたアンケート調査のデータを分析した結果、彼・彼女らの職業的アイデンティティ・ステイタスは、達成型、拡散型、不確かなコミットメント形成型、探索的モラトリアム型、モラトリアム型、早期完了型に分類することができた。また、それぞれの職業的アイデンティティ・ステイタスに置かれている元中国人留学生のキャリア満足度、ジョブ・パフォーマンス、年収、転職意思の度合いが異なっていることも明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本で働く元留学生のキャリア形成に関する既存の研究では、彼・彼女らの職業的アイデンティティとキャリア発達との関連に着目するものが見られなかったが、本研究はその空白を埋めた。また、本研究を通じて、Porfeli et al (2011)が開発した職業的アイデンティティ・ステイタスの評価モデルは、日本で働く元中国人留学生に応用できることが実証された。さらに、日本で働く元中国人留学生の職業的アイデンティティのあり方を明らかにすることによって、日本で働く中国人元留学生のキャリア形成のプロセスをより深く理解することができ、彼・彼女らのキャリア発達の支援策を作成するための手がかりを考案したと考えている。
|