研究課題/領域番号 |
19K23353
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
吉田 奈穂子 筑波大学, 芸術系, 助教 (80844711)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ヴァルドルフ教育 / 自由ヴァルドルフ学校 / 国際比較 / シュタイナー学校 / 造形教育 / カリキュラム / 国内外の動向調査 / 世界的展開 / 自由ヴァルドルフ学校/シュタイナー学校 / 100周年記念イベント / 乳幼児教育の実際 / 課題と展望 / 美術教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、芸術を学校教育全体に浸透させるという思想の下で教育活動を行っている自由ヴァルドルフ学校における造形教育に着目し、そのカリキュラムと具体的な造形教育の内容を国内外の学校の比較分析から、造形教育の本質と各国における造形教育の独自性と展開を解明することを目的とする。 学校が創設されてから100周年を迎えるヴァルドルフ学校は、現在世界に67か国1150校に広がっている。各国での自由ヴァルドルフ学校において造形教育がどのように展開されているのかを明らかにすることで、日本の公教育における教科によって細分化されたコマ切れの教育へ警笛を鳴らすとともに、今後の造形教育に対して新たな示唆を得ることを目指す。
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研究成果の概要 |
自由ヴァルドルフ学校連盟によって共通のカリキュラムが公開されているが、具体的な教育内容の記載は少ない。そこで、本研究は、各国の自由ヴァルドルフ学校における造形活動のカリキュラムと教育内容を明らかにし、それらを比較分析することで、各国の自由ヴァルドルフ学校における造形教育の独自性を解明することを目的とした。 その結果、シュタイナーの理念を基盤にしつつ、各国で「つくり変える」ことを容認されていることが確認できた。東アジア地域においては、欧米と同じまたは類似した実践も見られたが、各国の文化、伝統工芸、歴史などをテーマにした造形活動が展開されていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自由ヴァルドルフ学校の世界的展開に関して、造形教育の分野から明らかにした。教育実践に基づく自由ヴァルドルフ学校の造形教育の実践と現状を明らかにするという研究課題の達成により、日本の公教育における一教科としての造形教育に、教科連携を担うという新たな価値づけをする。さらに言えば、本研究は、公教育における造形的な活動を通した各教科の学習内容を統合、活用する学習の提案が可能であり、新学習指導要領が目指す主体的で対話的な深い学びの実現の一助になりうることが明らかになった。
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