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適応的な向社会的行動の実行につながる理解の発達的変化

研究課題

研究課題/領域番号 19K23360
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0110:心理学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

二村 郁美  東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 特任研究員 (00843351)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード向社会的行動 / 理解 / 幼児 / 文脈 / 発達的変化 / 発達
研究開始時の研究の概要

本研究では,子どもたちが適応的な形で向社会的行動を実行できるようになる上で有益な実証的知見を提出することを目的とする。向社会的行動は,様々な対象に対して,短期的・長期的に多様な形で影響を及ぼし得る。適応的に向社会的行動を実行するためには,相手の短期的な利益のみを考えるのではなく,様々な対象への長期的な影響を考慮する多面的な視点を持って,向社会的行動がもたらす影響について理解できることが重要になる。そこで本研究では,向社会的行動の性質に関する理解の特徴について,発達的観点から検討する。

研究成果の概要

本研究では,幼児を対象として,向社会的行動の対象者の過去の振る舞いに焦点をあて,向社会的行動の実行・不実行に対する評価の特徴を検討した。研究の結果,幼児であっても,向社会的行動の対象者が過去に向社会的に振る舞ったか否かという文脈情報を考慮した判断が可能であることが明らかになった。また,過去に向社会的に振る舞わなかった人物の行動予測においては,必ずしも向社会的でない振る舞いを繰り返すとは限らないという判断をすることが示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって,幼児が,向社会的行動の対象者に応じて,その行動の適切性や,行動実行・不実行の結果生じる影響について,どのように理解しているかが明らかになった。向社会的行動に関する理解のあり方は,その行動の実行にも影響を及ぼすものであり,本研究の知見は,向社会的行動の実行メカニズムの発達に関する理論的発展をもたらすものである。また,本研究の知見は,向社会的行動が持つ意味を文脈に応じて理解し,適切な行動選択を可能にするための介入においても有用な視点となる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 幼児期における他者への思いやりを育む保育者の関わり2020

    • 著者名/発表者名
      二村郁美
    • 雑誌名

      川村学園女子大学教職センター年報

      巻: ―

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 幼児による間接互恵場面における行動予測2021

    • 著者名/発表者名
      二村郁美
    • 学会等名
      日本心理学会第85回大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 幼児による間接互恵場面における行動予測の理由2021

    • 著者名/発表者名
      二村郁美
    • 学会等名
      日本発達心理学会第33回大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 幼児による向社会的行動の評価における文脈の影響―間接互恵場面を用いた検討―2020

    • 著者名/発表者名
      二村郁美
    • 学会等名
      日本心理学会第84回大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2023-01-30  

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