研究課題/領域番号 |
19K23387
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0110:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 人間総合科学大学 |
研究代表者 |
吉田 昌宏 人間総合科学大学, 人間科学部, 助教 (10850901)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 臨床心理学 / ASD / Stress Survey Schedule / ストレス環境 / 自閉スペクトラム症 / 不安 / 共感性トレーニング / 尺度開発 / 発達障害 / 心理療法 |
研究開始時の研究の概要 |
自閉スペクトラム症者は,高い不安感を持つことが先行研究により報告されているが,その不安感は一般健常者と異なり,自閉スペクトラム症者固有の不安感を持つことが報告されている。 本研究では,自閉スペクトラム症者固有の不安感を明らかにするために,尺度開発を行う。開発された尺度の元に,関連する自閉スペクトラム症者の心理的特徴との関連を明らかにした後,自閉スペクトラム症者の支援が期待される心理支援を行い,その効果の検討を行う。
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研究成果の概要 |
ASD者がストレスを感じる環境、状況を把握しそのストレスの程度を測定するStress Survey Schedule(以下,SSS)の日本語版の作成を行った。ASDの診断を受けた研究協力者103名のデータを元に分析を行った。原版の8因子構造を確認するために実施した確証的因子分析の結果は,原版のモデルが不適であることを示した。そこで,日本語版の因子構造を調べるため,探索的因子分析を行った。その結果,日本語版SSSは4因子構造であることが示され,再検査信頼性も良い結果が示された。SSSの年齢差と性差を調べた所,統計的に有意な差は示されなかった。この結果から,日本語版SSSが開発された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦にて作成されていない,ASD者がストレスを感じる状況、環境を把握し、そのストレスを測定する尺度であるStress Survey Schedule(SSS)の日本語版の作成を行った。尺度の開発により,ASD者へのよりこまやかな支援へつながること、およびSSSを用いた今後の研究の発展につながることに学術的な意義がある。
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