研究課題/領域番号 |
19K23441
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0203:素粒子、原子核、宇宙物理学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
玉岡 幸太郎 京都大学, 基礎物理学研究所, 特定研究員 (30848354)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 超弦理論 / 量子情報 / ホログラフィー / AdS/CFT対応 / 量子エンタングルメント |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、近年発見されたオッド・エントロピーと呼ばれる量子情報量の(一般的な量子多体系における)物理的意義の理解を目指す。特に、一般の系で成立する普遍的な性質と、系のダイナミクスに依存する性質の差を明らかにする。具体的な対象としては、スピン系(格子模型)や共形場理論などを取り扱う。これらの系での解析を通じて、量子重力理論とホログラフィックに等価な量子多体系の特殊性を定量化することがゴールである。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、申請者が近年発見したオッド・エントロピーと呼ばれる量子情報量の物理的意義を明らかにすることであった。結果として、オッド・エントロピーが満たす基本的な関係式などの基礎的性質、および種々の物理現象(例えば、熱化、相転移現象、デコヒーレンス過程など)への応用可能性が明らかになった。それだけではなく、擬エントロピーと呼ばれる新しい量子情報量を発見し、同様な研究を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オッド・エントロピーは、申請者が超弦理論の文脈から新たに見つけた量子情報量である。本研究は、このオッド・エントロピーがさまざまな物理現象(熱化、相転移現象、デコヒーレンス過程など)の理解へ役立つことを明らかにした。今後も、超弦理論の文脈から見つかった量子情報量たちが、さまざまな物理の基礎研究において応用されることが期待できる。
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