研究課題/領域番号 |
19K23458
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0204:天文学、地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 (2020) 東京大学 (2019) |
研究代表者 |
沢田 輝 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(超先鋭研究プログラム), Young Research Fellow (10845100)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ジルコン / 地球化学 / 鉱物 / 岩石 / マントル / 微量元素 / ウラン鉛年代 / ハフニウム同位体比 / 地殻 / 苦鉄質岩 / バデレアイト / ICPMS |
研究開始時の研究の概要 |
西オーストラリア、アフリカ南部、北米およびグリーンランドなどに産する太古代苦鉄質岩中ジルコン(ZrSiO4)・バデレアイト(ZrO2)のウラン-鉛(U-Pb)年代・ハフニウム(Hf)同位体比・微量元素組成の3種の局所分析をLA-ICPMSを用いて行い、その結果から地球史初期における地殻-マントルの分化を具体的に制約する。
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研究成果の概要 |
苦鉄質岩に含まれるジルコンなどの重鉱物の分離とそれらの分析をした。特注の分液ロートの作成、双眼実体顕微鏡やその付属機器、重鉱物を埋設した樹脂マウントの研磨機材を揃えたことによって効率的に微細な重鉱物の観察、分離ができるようになった。レーザーアブレーション誘導結合プラズマ質量分析法によるジルコンのウラン鉛年代測定、希土類元素、ニオブ、タンタル、スカンジウムなどの微量元素組成およびハフニウム同位体比の局所分析の立ち上げを行った。実際にこれらを用いて、国内外の岩石試料からジルコンを分離し分析データを得た。一部のデータについてはすでに論文として出版されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球は45億年前の誕生時から火成活動が続き、プレート沈み込みと共に大陸地殻生産の起きている太陽系でも特異に活動的な水-岩石惑星である。地球史初期のマントル組成進化と地殻生産量は、地球形成直後の内部構造やテクトニクスを解き明かす大きな手がかりであり、固体地球科学のみならず惑星形成論などの広い範囲に波及するが、地質記録に基づいた具体的な制約は難しく未だ研究途上である。本研究で着眼した苦鉄質岩中のジルコンの分析は、今後この課題解決のキーとなる可能性が高く、これまでの成果はその第1歩となるだろう。
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