研究課題/領域番号 |
19K23473
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0204:天文学、地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 |
研究代表者 |
林 佑 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 宇宙航空プロジェクト研究員 (00846842)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | STEM / 地球外物質 / X線分光器 / メッキ環境 / X線分光 / MEMS / TES / TESカロリメータ / 地球外物質分析 |
研究開始時の研究の概要 |
今日の地球の有機物や水の由来を解明するためには太陽系形成過程の解明が重要な手がかりとなる。太陽系形成過程の解明には太陽系形成当時(原始太陽系)の情報が必要不可欠であり、原始太陽系で生成され、惑星に取り込まれることなく星間空間に存在する地球外物質のみが、原始太陽系の状態や進化の過程を直接分析することを可能にする。近年、「はやぶさ」に代表される地球外物質のサンプルリターンミッションにより、こうした重要な地球外物質の分析が可能となってきた。本研究では、これらの地球外物質のミクロスケールでの超精密X線分光分析を目指したTESカロリメータの開発を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、隕石中の水和物探査のため、分光性能を一桁向上可能なTES型X線マイクロカロリメータのX線吸収体の大型化に向けた開発を行なった。大型化で重要なキーテクノロギーとなるマッシュルーム型吸収体を成立させるには電解析出方法を用いたAuの成膜技術が必要であり、電解析出環境の導入から行い、安定した成膜条件の確立を行った。さらに、析出させたAuのSEM観察から表面荒さを抑えたAu薄膜の成膜に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発しているX線分光器は走査透過型電子顕微鏡の元素分析を行うために開発している。地球外物質のマイクロ分析を可能とし、我々の太陽系の形成過程から水や有機物の起源を明らかにすることができるだけでなく、透過型電子顕微鏡は材料研究やバイオテクノロジーなどの最先端テクノロジーの研究開発において、重要な分析方法の一つとなる。
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