研究課題/領域番号 |
19K23540
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0303:土木工学、社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
太田 修平 神奈川大学, 工学部, 助教 (00846462)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 信頼性工学 / 従属故障 / システム信頼性 / 多変量確率モデル / コピュラ / 統計的推定 / データ分析 / 信頼性 / 大規模システム |
研究開始時の研究の概要 |
複数のシステムが相互依存的に故障することを、従属故障という。例えば送電網や通信ネットワークのような大規模システムでは、従属故障を原因として、広範囲にわたる故障が生じるリスクがある。本研究はシステムの信頼性に関わる情報から、このリスクの評価手法の高精度化、およびそのリスクを低減させるための技術開発を実施する。従来よりも正確なリスク評価手法を開発し、システムの設計技術に応用する。これによって、大規模故障に耐性のある社会基盤としてのシステムの構築に貢献し、社会の安全・安心の担保を目指す。
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研究成果の概要 |
複数のシステムが相互依存的に故障することを従属故障という。本研究はシステムの信頼性に関わる情報から、従属故障の発生リスクの評価手法の開発および精緻化をした。具体的には、システム間の従属性を表現するための数理モデルを開発し、従属故障の発生がシステム全体の信頼性に与える影響をモデルベースで評価可能とした。さらに、統計的推定によってシステムの運用段階で得られるデータから、システム間の従属性を定量的に評価する方法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、システムの信頼性を数理モデルで評価する際に、従来は数学的な取り扱いが困難であった従属故障の要因(とくに非線形な従属性)をモデルに導入可能とした点である。合わせて、そのモデルパラメータをデータから統計的に推定する手法を開発することで、定量的にシステムの従属性を評価可能とした点である。本研究成果は、金融商品や経済指標の相互従属的なリスク評価にも応用できるため、幅広い学術領域への技術の還元も期待できる。
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