研究課題/領域番号 |
19K23553
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0304:建築学およびその関連分野
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
西尾 尚子 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 客員研究員 (60847713)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 天空率 / 天空図 / 天空図形状 / 街路景観 / 空間構成要素 / 機械学習 / 天空率変化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、人が歩きたいと感じる街路景観の特徴を空間構成要素から抽出し分類することで、街づくりに資する知見を得ることを最終的な目標としている。そのためにまず、天空率やその変化量を空間構成要素の1つとし、その街路空間上の性質(幅員・建物高さ・標高等との関係)を明らかにする。次に、道路形状による異なる空の開け方を天空図の形状と定義し、その類型化を行う。その上で、緑量、建物壁面色などに加え、天空率、天空率変化、天空率の形状を変数とし、街路景観を類型化し、地図上に可視化することで、その地理的分布から開放性や活動性が高い街路を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、地点の天空率の値と空間構成要素の関係を明らかにすること、天空図形状を類型化し空の見え方の規定要因を探ることである。 始めに、データ収集として、Googleストリートビューの画像を用いたDeep Learningによる画像処理で、約5万地点の天空率算出・天空図作成を行った。算出した天空率と用途地域・道路幅員・建物高さ等との関係をみた結果、建物高さに対する幅員が広いと天空率が高くなる傾向等が確認できた。次に、天空図形状の類型化のために、特徴量を抽出し階層的クラスタリングを行った結果、4つのクラスタに分類することとした。その結果を地図上に可視化しその傾向を考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
空間構成要素は、人の行動・感覚に影響を与えており、まちづくり計画や施策に役立てるために街路構造や法則を追究することは重要である。本研究では、空間構成要素の中の空の広さ/見え方に焦点をあて、まずは広域的かつ詳細に天空率/天空図を算出するシステムを構築し、その値の分布を地図上に可視化した。その結果、天空率は建物高さや道路幅員といった空間構成要素の代理として用いることの可能性が示唆された。次に、天空図形状を類型化し、その結果を地図上に可視化し考察した。天空図形状は道路接続状況等を反映しており、まちづくり等の指針策定へ寄与することができると考える。
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