研究課題/領域番号 |
19K23558
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0304:建築学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪市立大学 (2020) 武庫川女子大学 (2019) |
研究代表者 |
加登 遼 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 助教 (50849396)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ウォーカビリティ / オールドニュータウン / シナリオ分析 / 居住者評価 / 持続可能性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、ウォーカビリティの観点から、オールドニュータウンの高齢社会シナリオに対する居住者評価を解明することである。このオールドニュータウンとは、高度経済成長期に、大都市圏周辺地域の丘陵地に、大量かつ大規模に開発された郊外住宅地である。その大半は高齢化率30%を超えているため、健康で自立的な生活環境の維持する必要がある。そこで本研究は、オールドニュータウンにおける高齢社会シナリオを作成して、質問紙調査による高齢社会シナリオに対する居住者評価を解明する。その居住者評価を解明することで、居住者に共感を得て、実現可能性の高い高齢社会シナリオに取り組むことができる。
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研究成果の概要 |
本研究成果は、ウォーカビリティの観点から、オールドニュータウンの高齢社会シナリオを解明したことである。具体的に、加登ら(2020)は、オールドニュータウンにおける将来シナリオとして、空地活用型シナリオ、郊外撤退型シナリオ、一極集中型シナリオ、多極集約型シナリオを、ウォーカビリティ指標により分析した結果、4つのシナリオとも、現状よりは有意に評価が向上することが分かった。そして、加登(2021)は、「交通モビリティ」に関する取組み加えて、各オールドNTの地域性に合わせて「健康・医療」や「セキュリティ・見守り」などが実施されていることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の社会的意義は、オールドニュータウンの高齢社会シナリオとして、現在の日本で推奨されているコンパクトシティシナリオのオルタナティブを提起したことにある。本研究が対象としたオールドニュータウンとは、高度経済成長期に、大都市圏周辺地域に大量かつ大規模に開発された郊外住宅地である。その大半は高齢化率30%を超えており、健康で自立的な生活環境の維持が課題とされている。加登ら(2020)が提起した「空地活用型シナリオ」は、拠点形成という考え方ではなく、都市施設を居住意向に即して誘導することで、居住者の自立的な生活環境を維持することが可能になる。
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