研究課題/領域番号 |
19K23559
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0304:建築学およびその関連分野
|
研究機関 | 久留米工業大学 |
研究代表者 |
山本 竜大 久留米工業大学, 工学部, 助教 (30849188)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | エアコン / 放射パネル / 対流熱伝達率 / ES / CFD / 連成解析 / 快適性 / 消費電力 / 対流式空調 / 放射式冷房 / 建築環境・設備 / 連成シミュレーション / 省エネルギー |
研究開始時の研究の概要 |
近年住宅は開放的かつ連続した空間で構成されており,エアコンのような指向性の強い冷暖房機器の利用では局所的な温度分布が生じるため快適性の観点から方策が必要である。局所的な温度分布が発生しない冷暖房機器として挙げられるのは放射パネルである。放射パネルは室内を均一に冷暖房することが可能であるため,有効な方策である。しかし,空調機と放射パネルを併用することで省エネかつ快適な環境を達成する可能性についての見当は不十分である。そこで,本研究では放射パネルと空調機を併用した際の最適な運用方式について見当する。
|
研究成果の概要 |
近年住宅の高断熱化が進んでおり、導入される設備機器の性能も向上している。特に住宅で利用されている一般的な設備機器はエアコンである。エアコンは効率良く室内を空調可能であるが、局所的な温度分布が発生する懸念もある。そこで床暖房や放射パネルの様な放射を利用した空調方式の採用が増加傾向にある。本研究では、増加傾向にある夏期の放射パネルとエアコンの併用時の運用方式に関して検討を行った。まず、エアコンと放射パネル併用時の熱環境解析手法を開発し、精度検証を行った。その上で、ケース検討を行い省エネと快適性を同時に満足する運用方式を提案した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発したエアコンと放射パネル併用時の熱環境解析手法は住宅を対象として精度検証が行われたが、その応用範囲は広く商品開発の場面やオフィスビルを含む建築設計での活用が期待出来る。また、ケース検討の結果は現状のエアコンと放射パネルの併用時の運用方式に理想形に一石を投じる内容となっており、現代の住宅における設備機器の併用の在り方に関して検討を行う事が出来た。特にZEH基準の断熱性能の高い住宅における最適な運用方式に関して検討が行えたため、社会に対する波及効果は高いと考えられる。
|