研究課題/領域番号 |
19K23563
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0304:建築学およびその関連分野
|
研究機関 | 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) |
研究代表者 |
植田 瑞昌 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 障害工学研究部, 流動研究員 (80846171)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 排泄環境 / 障害児 / トイレ / 肢体不自由 / 住環境整備 / 福祉用具 / 成長と発達 / アセスメント / おむつ / 建築計画 / 排泄障害 / 住宅改修 / 排泄 |
研究開始時の研究の概要 |
障害児者とその家族が活用できる排泄環境整備アセスメントツール開発を目的とする。調査方法は自宅訪問調査とアンケート調査とする。自宅訪問調査では、障害児者の排泄環境について経年変化等の状況を把握し、事例の収集を行う。排泄環境整備アセスメントツール開発に必要な情報を得るために保護者に対してアンケート調査を行う。これらの結果をもとに、家族向けの排泄環境整備アセスメントツールを試作開発し、有識者会議等で有用性や使用感について検討を行う。その後、試作したアセスメントツールを用いて障害児者の保護者に評価を行ってもらい完成版を作成する。完成版は広く障害児者の家族に配布し、研究成果は学会等において適宜公表する。
|
研究成果の概要 |
成長や発達に伴う排泄環境の変化には様々なパターンがあり、排泄場所の変更や用具の付加等児に合わせ適時適切な排泄環境整備を行うことが必要であることを示唆した。さらに、当事者へのアンケート調査によりニーズ等を把握し、障害児の排泄環境整備に関する家族向けアセスメントツールの開発を行った。アセスメントツール対象者は、肢体不自由のある児とその家族とし、療育開始時期に活用でき、一目見てわかりやすいように工夫した。当該ツールには、排泄環境整備の事例やポイント、当事者の工夫・アイディア等を掲載し、A5サイズ32頁から構成される小冊子として開発した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の住環境整備に関する建築学からの研究は高齢者が主であり、障害児の成長と発達を促す住環境整備はほとんど行われていない。したがって、障害児の成長期に配慮した住環境整備に関する情報は独自性に値する。また、障害児の福祉用具や制度等においても高齢者に比べ成長や発達への対応が可能な製品や情報が非常に少ないなど課題が多かった。障害児の排泄環境に関して、乳児期、幼児期・学齢期における適切な環境整備を促すアセスメントツールを開発したことは、今後は、障害児の住環境整備の重要性について周知され、成長・発達に応じた制度利用拡大や新たな助成事業検討材料となるこれまでにない成果であり社会的意義は高いと考える。
|