研究課題/領域番号 |
19K23599
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0403:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田中 伸弥 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (10845861)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 成人期扁平足 / 後脛骨筋腱機能不全症 / 歩行 / IoT / 足底圧 / 歩行解析 / 扁平足 / 剪断力 |
研究開始時の研究の概要 |
後脛骨筋腱機能不全症は、扁平足変形とそれに伴う足首、足部の痛みで歩行に支障がでる疾患である。インソールなどの装具や変形矯正手術は、治療効果があることが知られるが、変形矯正の度合いを客観的に表す指標がないため、矯正の目標値などは不明確なままである。本研究では小型の3軸圧センサをインソール内に配置し、後脛骨筋腱機能不全症患者の歩行時にかかる足底圧を測定することで、治療効果や病態の定量化を試みる。
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研究成果の概要 |
成人期扁平足とは、後脛骨筋腱という足関節内側を通る腱の加齢性の劣化により、足部の変形と歩行時痛を有する疾患である。足部の変形は3次元的であり、荷重による変形であるため、これまで定量化することが困難であった。本研究では、小型の3次元圧センサをインソール上に5か所配置した、靴型デバイスを開発した。 本デバイスを用いて、健常者での歩行データを収集し、測定値の再現性が高いことを確認した。さらに、成人期扁平足患者においても歩行の評価を行い、立脚期初期に踵部での後方への大きい剪断力が生じる傾向が見られた。ブレーキがかかる方向への力であり、非効率な歩行をしていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成人期扁平足は、中年以降に発症し、足部痛を伴う扁平足変形をきたす疾患であるが、症状や変形を定量的に評価する手法はなかった。 本研究では、成人期扁平足の評価デバイスとして、歩行中に足底にかかる3次元方向の力を測定できる靴型デバイスを開発した。計測値の再現性が得られるかを検証した後、成人期扁平足患者における計測も行った。土踏まず部での圧力が上昇する傾向にあり、この測定値をもちいると、歩行中の変形を評価できる可能性がある。
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