研究課題/領域番号 |
19K23607
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0403:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
松田 祐典 岡山大学, 歯学部, 客員研究員 (90845752)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 再生医療 / iPS細胞 / 心臓 / 心筋 |
研究開始時の研究の概要 |
先行研究において2次元培養でのiPS細胞とヒト由来の歯肉線維芽細胞と共培養した心筋組織の作成に成功した。この結果をもとに、生体へ臓器を移植するためのステップとして、より巨大な組織の作成が必要と考えられた。本研究では異種動物由来材料の非存在下でiPS細胞を3次元的環境下にて分化誘導し、立体的な心筋組織を作成する。本研究の成果は、虚血性心疾患患者に対するドナー心臓不足の解消につながることが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究では成熟した心筋組織の作成を目的に、ヒト由来のiPS細胞とヒト歯肉線維芽細胞を共培養させ、心筋細胞へ分化誘導させる過程に培養細胞伸展システムによるストレッチ刺激を加えた。作成した心筋組織に対して遺伝子レベルでの評価のためqPCR、タンパク質レベルでの評価のため免疫染色を行った。さらに組織の微細構造の形態学的比較のため電子顕微鏡を用いて観察し、組織の動画像を撮影し収縮能の解析を行った。結果として、ストレッチ刺激がiPS細胞の心筋細胞への分化の成熟に影響を及ぼす可能性があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心臓移植は、薬物療法と機械的補助療法だけでは治療が困難であった末期心不全の唯一の治療法である。 iPS細胞で心臓を作ることが可能になれば、ドナー不足の問題は解決される。これまでiPS細胞の心筋組織への分化を誘導するための様々な方法が考案されており、本研究では、ストレッチ刺激を適用することにより、iPS細胞の心筋組織への分化の成熟に影響を及ぼす可能性が示唆され、将来的な臨床応用に向けて前進していると考えられる。
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