研究課題/領域番号 |
19K23627
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0501:物理化学、機能物性化学、有機化学、高分子、有機材料、生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
河村 奈緒子 岐阜大学, 高等研究院, 特任助教 (80849711)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ガングリオシド / 脂質ラフト / 細胞膜ドメイン / 1分子イメージング / シアル酸 |
研究開始時の研究の概要 |
シアル酸を含有する糖脂質(ガングリオシド)は細胞膜上でタンパク質やコレステロールとの集合体(脂質ラフト)を形成することによってシグナル伝達を担うと考えられている。その中でも、神経細胞に豊富なc系列と呼ばれる一群は、神経細胞の分化・増殖のみならず、アルツハイマー病への関与が示唆されるが、生物学的機能の詳細は未知と言ってよい。本研究では、c系列ガングリオシドの化学合成、さらには機能理解のための観察用・解析用プローブの開発を行う。これら合成分子を用いて脂質ラフトとの関係性を明らかにし、c系列ガングリオシドの機能の分子基盤を解明する。
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研究成果の概要 |
本研究では、神経組織に豊富に存在するガングリオシドと呼ばれる糖脂質が形成する膜分子の集合体(脂質ラフト)に注目した。ガングリオシドの観察や相互作用分子を特定することが可能なガングリオシドプローブを化学合成で開発することにより、脂質ラフトの形成機構や機能を明らかにするために重要なガングリオシドの相互作用を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経疾患と深く関与する重要な生体分子でありながら入手が困難であった糖脂質を簡便に化学合成する方法を本研究で開発した。さらに、これを発展させることであらゆる生命現象を担う細胞膜ドメインと呼ばれる構造体の詳細な解析を可能にした。本研究の成果は、神経疾患の治療・創薬研究へ発展することが期待できる。
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