研究課題/領域番号 |
19K23659
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0601:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 慶應義塾大学 (2020) 東京大学 (2019) |
研究代表者 |
湯澤 賢 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任講師 (20843890)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ポリケチド合成酵素 / X線小角散乱法 / クライオ電子顕微鏡 / 小角X線散乱法 / 生化学 / 構造生物学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、生化学的な解析によりモジュラーポリケチド合成酵素(モジュラーPKS)が触媒する各反応における触媒ドメインの空間的位置関係や相互作用界面の決定を目指す。モジュラーPKSは現在広く普及している抗生物質や免疫抑制剤の生合成に関わっており、詳細な反応機構が解明されれば、モジュラーPKSの人為的な改変が可能になる。改変したモジュラーPKSの遺伝子を微生物のゲノムに書き込むことにより、様々な医薬品アナログの生産が期待される。
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研究成果の概要 |
本研究では、小角X線散乱法(SAXS)やクライオ電顕顕微鏡を利用したモジュラーポリケチド合成酵素(モジュラーPKS)の構造解析に加えて、生化学をベースにした新たな構造解析手法の開発を試みた。生化学的な構造解析手法に関しては現在まだ開発中であるものの、SAXS解析によってNature誌に発表されたアーチ型の構造モデルとは異なるX型の構造を支持する結果が得られた。今後も多角的な視点から引き続き本研究を進め、信頼できるモジュラーPKSの構造を世界に先駆けて提示したい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
モジュラーポリケチド合成酵素(モジュラーPKS)は現在広く普及している抗生物質や免疫抑制剤の生合成に関わっているが、そのタンパク質構造に関しては未解明な部分が多い。本研究では、様々な構造解析手法によってモジュラーPKSのタンパク質構造を明らかにすることを目的とした。本研究期間ではモジュラーPKSの立体構造を紐解くヒントとなるような成果が得られた。今後もさらに解析を続け、我が国から革新的な成果を発信したい。
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