研究課題/領域番号 |
19K23660
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0601:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 (2020) 東京大学 (2019) |
研究代表者 |
吉田 哲也 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 研究員 (00809874)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 植物ウイルス / 抵抗性 |
研究開始時の研究の概要 |
植物ウイルスの有効な防除法の一つとして、ウイルス抵抗性植物品種の利用が挙げられる。抵抗性品種は種々の優性抵抗性遺伝子をコードし、ウイルス感染を阻止することにより抵抗性を発揮するが、そのメカニズムは十分に解明されていない。本研究では、ウイルスに対する優性抵抗性の過程において不明な部分の多いウイルスの増殖を最下流で阻害するメカニズムについて、無細胞系を用いた新規な実験系を利用することで解析を試みる。
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研究成果の概要 |
植物ウイルスは宿主に極度に依存した感染環を有するため有効な化学農薬が存在しないことから、ウイルス抵抗性の利用が有効な防除法であり、その分子機構の解明は重要な課題である。本研究では植物ウイルスに対する抵抗性システムを対象とした解析を行い、未解明の点の多い植物ウイルス抵抗性遺伝子JAX1の機能に重要な領域およびアミノ酸残基を新たに同定することに成功した。また、植物体におけるウイルスの感染域を拡大する活性を有する配列を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
JAX1による抵抗性の発現に重要な領域およびアミノ酸残基を同定できたことから、本研究は特異な因子をコードし未解明の部分の多い抵抗性遺伝子JAX1の分子機能の全容解明に向けた基盤的知見となると考えられる。また、植物ウイルスの感染域を拡大する活性を有する配列を見出したことから、本研究はウイルスの全身感染様式の詳細な理解に資すると考えられる。
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