研究課題/領域番号 |
19K23671
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0601:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
上岡 麗子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究員 (30592365)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 天然物化学 / ゲノムマイニング |
研究開始時の研究の概要 |
創薬において天然由来の化合物は医薬リ-ド化合物として非常に重要な役割を持つ。本研究では、これまで比較的探索源として活用されて来なかった好極限性菌、特に中高度好塩菌を対象に、ゲノムマイニング法を用いてユニ-クな天然化合物の探索研究を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、天然物化学の分野においてこれまで比較的活用されて来なかった微生物、特に好塩菌を対象とし、NCBIのデータベースで公開されているゲノム情報を解析した。さらに、新規性の高い化合物を生産しうる細菌について、培養抽出物の解析を行った。また、沖縄県沿岸で採集された海洋細菌のうち、ゲノム中の二次代謝産物の生合成遺伝子が豊富といわれているPseudoalteromonas属細菌について、代謝産物の解析を行った。その結果、海藻から単離されたPseudoalteromonas piscicidaから新規化合物pseudoalteropeptide Aを単離、構造決定し、生物活性評価を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
天然資源からの新規化合物の探索が困難になりつつある現在においても、未利用な天然資源を探索源とし、ゲノム情報を活用することで、より効率的な新規化合物の探索ができる可能性を示すことができた。ゲノム情報が広く公開されている微生物においても、生合成遺伝子を詳細に解析することで、新規化合物を生産しうる微生物が種々存在することが分かり、これらから、今後もさらなる新規化合物が発見されることが期待される。
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