研究課題/領域番号 |
19K23678
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0602:生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
伊藤 哲治 酪農学園大学, 農食環境学群, 講師 (70751931)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ニホンカモシカ / 保全遺伝学 / 管理 / マイクロサテライト / ミトコンドリアDNA / 遺伝的構造 / 個体群構造 / 分子系統 |
研究開始時の研究の概要 |
ニホンカモシカは、長野県内や近隣の地域には、4つの保護地域と7つの地域個体群が分布しており、今後の全国のカモシカの保護・管理を進める上で、本地域の保全遺伝学的研究の情報は重要と考えられる。また、本州の中央部に位置する各地域個体群の遺伝的構造を明らかにすることは、国内のカモシカの地域個体群の構築過程および氷河期以降の分散の過程に言及する新たなる知見を得られる可能性がある。本研究は、マイクロサテライトDNAおよびミトコンドリアDNAを分析し、「カモシカの保護・管理に有用な情報」を得ること、カモシカの「地域個体群の構築過程」および「氷河期以降の分布拡大の過程」について明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
二ホンカモシカの保護・管理に有用な情報・地域個体群の構築過程・氷河期以降の分布拡大の過程について明らかにすることを目的として、長野県の二ホンカモシカ、2018年度84試料・2019年度64個体の滅失個体について、マイクロサテライトDNAおよびミトコンドリアDNAを解析した。その結果、マイクロサテライトDNAの解析結果では3つの分集団が確認され、ミトコンドリアDNA解析では、4つのハプロタイプグループが確認された。 2つの遺伝子マーカーで得られた遺伝子情報と空間分布は、各マーカーの遺伝様式が違うにも関わらず、同様の空間分布が確認された。これはニホンカモシカの生態的特徴が影響したと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ニホンカモシカは、長野県内や近隣の地域には、4つの保護地域と7つの地域個体群が分布しており、今後の全国のカモシカの保護・管理を進める上で、本地域の保全遺伝学的研究の情報は重要と考えられる。本州の中央部に位置する各地域個体群の遺伝的構造を明らかにすることは、国内のカモシカの地域個体群の構築過程および氷河期以降の分散の過程に言及する新たなる知見を得られる可能性がある。
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