研究課題/領域番号 |
19K23686
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0603:森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
原田 栄津子 (石井栄津子) 宮崎大学, 農学部, 助教 (00576514)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | オオシロアリタケ / Termitomyces sp / 培養特性 / 人工栽培 / 分子生物学的検討 / 菌薗 / 機能性 / 相利共生関係 / 食用担子菌 / 子実体形成要因 / キノコシロアリ / 絶対的相利共生 / Termitomyces / 子実体形成 / 菌薗特性解析 |
研究開始時の研究の概要 |
亜熱帯地方の広い範囲で自生し濃厚な旨味をもつ高級食材である亜熱帯性食用担子菌オオシロアリタケ属菌は人工栽培化が強く望まれている食用きのこの一つである。このきのこは、キノコシロアリと共に生活環を維持している共生菌であり、さらにきのこ中の生理活性化合物も注目されている薬食用きのこでもある。この独自に進化した生態系を持ち、且つ創薬の可能性も兼ね備えたオオシロアリタケ属菌研究の最初のステップとして、国内外に散在するオオシロアリタケを採取し、その子実体や菌薗を多角的分析する。得られた成果により世界初の人工栽培化を目指し、最終的にきのこと昆虫の絶対的相利共生の謎に迫る。
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研究成果の概要 |
石垣島、西表島、沖縄本島に分布しているオオシロアリタケ子実体を採取し分子生物学的検討を行なった結果、日本国内に自生するオオシロアリタケ属菌は2種類であることが判明した。人工栽培化に向けての基礎研究として、固体培地での特性に関しては、木粉培地よりバーク堆肥を主体とした培地にて菌糸体成長が良い傾向にあった。菌糸成長において二酸化炭素の影響は認められなかった。シロアリの巣である菌薗の微生物菌叢解析を行ったところ、真菌類では、Xylaria escharoidea の存在が確認された。細菌類では、放線菌や根粒菌などの細菌類が多く存在することが判明した。菌糸体の機能性研究として、抗ガン活性が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アジアやアフリカに自生し濃厚な旨味を持つ高級食材である亜熱帯性食用担子菌オオシロアリタケ属菌(Termitomyces sp.)は、昆虫のパートナーとなり生活環を維持している共生菌であり、近年生理活性化合物の学術報告が相次いて発表されている注目の薬食用きのこである。本研究成果により、この世界中で人工栽培化が望まれているオオシロアリタケの子実体形成メカニズムの解明において、第一歩を踏み出すことができた。さらに、新たな機能性研究が見出された点からも、学術的、社会的意義がある。これまで謎に満ちたオオシロアリタケの人工栽培研究や機能性研究の道を拓き、産業、社会に与えるインパクトは極めて大きい。
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