研究課題/領域番号 |
19K23700
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0604:社会経済農学、農業工学およびその関連分野
|
研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
皆川 裕樹 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, 主任研究員 (70527019)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 流域水管理 / 一体解析 / 洪水 / 渇水 / 低平地対応型モデル / 洪水・渇水一体解析 / 低平地排水 / 流域水循環 / 流域水管理手法 / 洪水・渇水リスク / 低平地域 / 水循環モデル / 流域管理 / リアルタイム配信 |
研究開始時の研究の概要 |
分布型水循環モデルに低平地域の特徴である農地湛水/排水プロセスを組み込み、上流から下流までの流域水循環を一体的に評価するためのアルゴリズムを構築する。それに加え、農業水利施設(用排水路、ポンプ場その他)の施設操作をルール化してモデルに組み込むことで、洪水から渇水までの一連解析が可能となる水循環モデルを開発する。 これにより、洪水、渇水の両面に対する気候変動リスク評価や、洪水時のリスクレベルに応じた段階的な対策を講じる等の流域一体管理方法に繋がる情報を発信する。
|
研究成果の概要 |
本課題は、低平地域特有の水の流れを考慮した洪水状況と、通常時~渇水時までを連続的に解析できるモデルの開発を目指した。ベースとなる分布型水文モデルは1kmメッシュ単位で標高等の情報を整備し、河道の流れ方向を自動で決定する。ここで、下流低平部に不定流モデルを新たに導入し、さらに水田地域にある主要排水路の情報を加え、農業用施設による人工的な流れの情報を反映させた。 水文モデルによる山地からの流出量が下流の河道に入力され、両者が連動して連続的に解析することに成功した。一方、観測流量と比較した結果、ピークのタイミングが良く合っていたものの流量が過小評価となっており、誤差原因の解明と改善の余地が認められた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
洪水から渇水までを連続的に解析することを目指した本研究の進捗により、農業用水を中心とした流域水管理手法の開発のために必要な情報が提供可能になる。具体的には、将来の気候変動等を念頭においた潜在的な洪水・渇水のリスクの評価や、農家や施設管理を担う土地改良区が欲する豪雨時の災害予測情報、また、施設設計のための用・排水計画の必要情報等が挙げられる。
|