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羊膜上皮細胞由来エクソソーマルmiR483-5pによる肝星細胞活性制御機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K23732
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0701:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
研究機関日本大学

研究代表者

三木 敏生  日本大学, 医学部, 教授 (80845305)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード羊膜上皮細胞 / 肝線維化 / エクソソーム / マイクロRNA / 肝星細胞 / プロテオミックス
研究開始時の研究の概要

かって肝硬変は、進行性かつ不可逆的な病態と考えられてきたが、近年病態形成の基礎にある肝線維症をコントロールすることによって改善できる可能性が示された。そのため肝線維化の機序を解明することで有効かつ根本的な肝硬変の治療法を開発することが可能となる。申請者は、組織幹細胞の一つである羊膜上皮細胞の肝線維化抑制効果に着目し、その効果が羊膜上皮細胞由来エクソソームに含まれるmiR483-5pが特異的に肝線維化抑制効果を有することを解明した。本研究ではこの成果をもとに、in silico 分析とヒト初代培養肝星細胞を用いた定量プロテオーム解析を用いてmiR483-5pによる肝線維化抑制作用の分子生物学的な機序を解明する。

研究成果の概要

本研究は、羊膜上皮細胞由来エクソソーマルmicroRNAによる肝線維化抑制作用機序の解明を目的として行われた。われわれは、羊膜上皮細胞由来エクソソーマルmicroRNAが重要な役割を果たしていることを発見し、網羅的解析によりmiR483-5pを同定した。本研究では、初代ヒト肝星細胞を用いて定量的プロテオーム解析を行いmiR483-5pの標的タンパク質を同定した。様々な検証実験を行うことによって、羊膜上皮細胞由来エクソソームに含まれるmiR483-5pは、PDLIM3などアクチン重合に関連する分子の発現を制御する作用機序で肝星細胞の活性化を抑制することが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

肝線維化の進行過程においては、肝細胞傷害に起因する炎症反応によって肝星細胞が筋線維芽細胞様に活性化する過程が最も重要な要因であるとされる。そこでわれわれは肝星細胞活性化を抑制する一つの手段として、羊膜上皮細胞由来エクソソームによって伝達されるマイクロRNAに注目し、その肝線維化抑制作用を解明した。これらの成果から、肝硬変の新規治療法として、羊膜上皮細胞由来エクソソームの応用や、今回同定した細胞内シグナル経路をターゲットとした治療薬の開発が期待される。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 羊膜上皮細胞由来エクソソームマルmiR483-5pによる肝星細胞活性制御機序の解明2020

    • 著者名/発表者名
      三木敏生
    • 学会等名
      第27回肝細胞研究会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

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