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一分子蛍光イメージングを用いたヒトDNA複製開始因子の動態解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K23735
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0701:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

伊藤 優志  国立遺伝学研究所, 遺伝メカニズム研究系, 特別研究員(PD) (20847206)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードヌクレオソーム / クロマチン / 一分子蛍光イメージング / 蛍光顕微鏡 / 転写 / DNA複製 / オーキシン / 液液相分離 / RNA転写 / ヒト細胞 / 一分子蛍光顕微鏡 / イメージング
研究開始時の研究の概要

本研究は、DNA複製の開始に必要なタンパク質である、ヒトのTreslinとTopBP1がDNAの複製開始を制御するメカニズムを解明する研究である。一分子蛍光顕微鏡を使用し、TreslinとTopBP1の細胞核内での動きを直接捉える。一分子イメージングを行うことで、これまでの遺伝学的・生化学的解析では知り得なかった、TreslinとTopBP1が機能する時空間的な「現場」を明らかにすることができる。

研究実績の概要

当該年度は、一分子蛍光顕微鏡を用いてヌクレオソームの動きを追跡した。具体的には、Haloタグを修飾したヒストンタンパク質H2Bを持つ細胞を作製し、その細胞に蛍光色素を加えることで、ヌクレオソーム一分子を蛍光で可視化した。
RNAの転写がヌクレオソームの運動に与える影響を検証するために、転写に関わるメディエータータンパク質複合体を分解した。初めに、ヒトHCT116細胞を使用し、オーキシンという薬剤に応答してメディエータータンパク質を分解するシステムを持つ細胞を作製した。その細胞を使用し、メディエータータンパク質の一つであるMED14を分解したところ、ヌクレオソームの動きがわずかに増加した。しかし、その増加幅は、転写阻害剤を使用した実験のものよりも小さかった。この結果から、クロマチンの架橋に対するメディエータータンパク質複合体の寄与は小さいということが示唆された。一方、HCT116細胞は、核のサイズに対して占める核小体の割合が大きいために、ヌクレオソームの動きの変化が小さかった可能性も考えられた。そのため、現在、別の細胞であるヒトDLD-1細胞を使用し、メディエータータンパク質を分解するシステムを持つ細胞を作製している。また、DLD-1細胞においても、転写阻害剤で細胞を処理したり、RNAポリメラーゼを分解したりすることで、転写が阻害されてヌクレオソームの動きが顕著に増加することを確認した。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Fluid-like chromatin: Toward understanding the real chromatin organization present in the cell2020

    • 著者名/発表者名
      Maeshima Kazuhiro、Tamura Sachiko、Hansen Jeffrey C.、Itoh Yuji
    • 雑誌名

      Current Opinion in Cell Biology

      巻: 64 ページ: 77-89

    • DOI

      10.1016/j.ceb.2020.02.016

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Local Chromatin Motion and Transcription2020

    • 著者名/発表者名
      Babokhov Michael、Hibino Kayo、Itoh Yuji、Maeshima Kazuhiro
    • 雑誌名

      Journal of Molecular Biology

      巻: 432 号: 3 ページ: 694-700

    • DOI

      10.1016/j.jmb.2019.10.018

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] RNAポリメラーゼIIにより制御されるクロマチンダイナミクス2019

    • 著者名/発表者名
      伊藤優志、Babokhov Michael、日比野佳代、前島一博
    • 学会等名
      第57回日本生物物理学会年会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2021-12-27  

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