研究課題/領域番号 |
19K23741
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0702:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 (2022) 東京大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
河西 通 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (80830752)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 組織伸長 / 体軸伸長 / ゼブラフィッシュ / 形態形成 |
研究開始時の研究の概要 |
さまざまな器官の形成過程において、しばしば複数の異なる組織が協調して伸長し、長さを揃える現象がみられるが、その制御機構はほとんどわかっていない。申請者はゼブラフィッシュ胚の体軸伸長プロセスにおけるfloor plate(FP)と脊索の協調した伸長現象に着目し、これらの組織が協調して伸長するメカニズムを明らかにする。とくに本研究ではFPと脊索の力学的特性に着目し、計測および摂動実験によってその機構の一端を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究ではゼブラフィッシュ胚の体軸伸長プロセスにおけるfloor plate(FP)と脊索の協調した伸長現象に着目し、そのメカニズムを解析した。ライブイメージングと組織培養により、FP細胞群が尾部方向へ集団で能動的に移動することを明らかにした。さらに、FP細胞の集団移動がFPの組織内での細胞増殖を促進し、FPを伸長させることがわかった。FP細胞の集団移動が脊索の伸長と協調することにより、両組織が協調しながら伸長できることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胚発生過程において、しばしば複数の異なる組織が協調して伸長し、長さを揃える現象がみられるが、その制御機構はほとんどわかっていない。本研究では、観察・操作に理想的な系であるゼブラフィッシュFP・脊索系に着目することにより、この発生生物学上の未解明な問題に初めて手掛かりを与えた。また、本研究で提唱するメカニズムは、四肢の伸長など他の発生現象においても同様に働いている可能性があり、学術的意義は大きい。
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