研究課題/領域番号 |
19K23771
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
齊藤 夕貴 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 研究員 (70732436)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | オレキシン / ドーパミン / セロトニン / ノルアドレナリン / モノアミン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では覚醒の維持に重要な働きを果たしているといわれている視床下部のオレキシンニューロンの入出力関係を明らかにすることにより、覚醒の制御機構を解明することを目的とする。 逆行性トランスシナプス標識法の一つであるcTRIO(cell type specific tracing the relationship between input and output)法を用いてマウスにおいて特定の出力先(各モノアミンニューロン起始核)に投射するオレキシンニューロン群ごとにそれぞれの入力源を同定し、その機能を明らかにする。
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研究成果の概要 |
逆行性トランスシナプス標識法により青斑核あるいは腹側被蓋野に投射するオレキシンニューロンに直接入力するニューロン群をGFPにより標識したところ、両者は共通したインプットニューロンのパターンを示した。 次に、同一個体において複数色での逆行性トランスシナプス標識法を行ったところ、腹側被害野と縫線核それぞれに投射するオレキシンニューロンには共通したインプットニューロンが存在する一方、一部は異なる入力パターンを持つことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでにオレキシンニューロン群が脳幹のモノアミン神経系の起始核に密に投射しており、覚醒状態の維持に対して非常に重要であることは示唆されているが、特定の出力先をターゲットとしたオレキシンニューロン群の描出については報告がなかった。 本研究では逆行性トランスシナプス標識法により出力先に応じたオレキシンニューロンの入力機構が明らかとなり、オレキシンニューロンを介した神経回路を明らかにする一端となった。本研究成果はオレキシンニューロンが関わる神経回路の全貌の理解につながり、将来的に未だ不明な点が多い睡眠メカニズムの解明に大きく寄与することが考えられる。
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