研究課題/領域番号 |
19K23773
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
佐藤 時春 新潟大学, 脳研究所, 特任助教 (40542387)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 神経回路 / 再編 / 脳神経疾患 / 脳梗塞 / 神経科学 |
研究開始時の研究の概要 |
脳が損傷をうけると神経回路は破壊され、一部で代償性の回路が作りだされ、機能を回復させることが近年わかってきた。しかし、再建をうながす因子が、いつ、どの細胞で発現し、機能しているかについては明らかにされていない。 本研究では、運動機能をになう皮質脊髄路を対象に、脳損傷後に再編する回路内の遺伝子発現と神経活動のダイナミクスを時間軸・空間軸に沿って解析することで、回路再編にはたらく遺伝子の時空間的発現データベースを構築することを目的とする。
|
研究成果の概要 |
脳障害は神経回路機能の破綻を引き起こす。その後、再編により代償性の回路が形成され、一定の機能回復を示す。本研究では回路再編にはたらく遺伝子の時空間的発現パターンを解明することを課題とした。梗塞による大脳皮質障害後、残存した皮質脊髄路の経時的な再編パターン、および脊髄内における遺伝子の時空間的発現パターン、さらには、リハビリテーションにより惹起される神経活動依存的な遺伝子発現を解明した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
回路再建・機能回復を促す鍵となる要因を解明することは、脳損傷後の新規治療法開発につながる可能性がある。そのためには、回路再編に関わる細胞の動態を損傷後の時間軸に沿って一つ一つ明らかにすることが重要である。本研究は、回路再編の基盤となる遺伝子発現プロファイルを細胞の種類および時間軸に沿って明らかにしたという学術的意義がある。得られた成果をさらに発展させ、より有効な治療法開発への一助となることが期待される。
|